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不整脈って?頻脈→カテーテルを受けた30代女子による一番わかりやすい解説

「最近なんだか動悸がする」「不整脈あるって言われたけど、どうしたらいいの?」そんな方は多いのではないでしょうか。

私自身、30代にして不整脈を起こし救急搬送。のちに、カテーテルアブレーション手術を受けました。もちろん医師による説明を受けたのですが、その場で理解しようとしてもなかなか難しく……ネットで検索しても「難しい!読む気にならない!(笑)」

この記事では、不整脈の症状や原因をわかりやすく解説。不整脈って何なのか、一番分かりやすく説明します。

私の体験談をふまえ、不整脈の予防方法も紹介するので、今動悸やめまいに悩む方の参考になればうれしいです。

不整脈って?


私たちの心臓は、血液を全身に送るために規則正しく動いてます。心臓が動いたリズムを「心拍」といい、「脈」となって現れるのです。
手首に手を当てると、「ピク・・・ピク・・・」と動いていますよね。
健康な成人の安静時の拍動数は1分間に60~80回程度と言われています。

心拍のリズムが早くなったり、遅くなったり、不規則になリズムになることを「不整脈」といいます。
心拍のリズムがおかしくなっているということは、血液を送り出す心臓に異常が起こっている状態、ということ。

不整脈は症状別に3つのパターンがあります。詳しく見ていきましょう。

1、脈が遅い【徐脈性不整脈】

徐脈性(じょみゃくせい)不整脈とは、心拍数(心拍のリズム)が極端に遅くなったり間隔が伸びたりすることをいいます。
目安としては、1分間の心拍数が50回未満になります。

徐脈性不整脈の症状

  • めまい

  • 息切れ

  • 失神

徐脈性不整脈の主な治療法は、ペースメーカーの植え込みです。患者の心拍数が遅くなったときに、本体から心臓に電気刺激を送り適切な心拍数を維持するよう働きます。

2、脈が速い【頻脈性不整脈】

頻脈性(ひんみゃくせい)不整脈とは、徐脈性不整脈とは逆で、心拍数が極端に早くなることをいいます。
1分間の心拍数が100回を超えます。

頻脈性不整脈の症状

  • 動悸(どうき)

  • 息切れ

  • 胸痛

  • めまい

  • 失神

私の場合は頻脈性不整脈でした。動悸やめまいを起こし、失神することも・・・。
救急車で運ばれたときは、1分間の心拍数は220回になっていました。

頻脈性不整脈の治療法は患者さんの状態によって異なります。
頻脈性不整脈は薬で抑えられます。しかし、発作の頻度や脈拍のコントロールができますが、根本的な治療にはなりません。
根本的な治療となると、外科的手術かカテーテルアブレーションを用います。

のちに、私もカテーテルアブレーション治療を受けることとなります。

3、脈が飛ぶ【期外収縮】

期外収縮とは、心臓が動くリズムが乱れることです。心臓が通常より早いタイミングで動くことで起こります。
「心臓のしゃっくり」という医師もいます。

期外収縮は多くの場合自覚症状はありませんが、多発すると、めまい・息切れ・失神などの症状が出る可能性が。

期外収縮の症状

  • 脈が飛ぶ、脈が抜ける

  • 動悸

  • 胸の不快感

期外収縮は、日常生活に悪影響がなければ放置して良い場合が多いものです。

気になる症状があれば病院(循環器科)で心電図検査やエコー検査などを受けることをおすすめします。

不整脈の原因


急に動悸がしたりめまいが起こったりする不整脈。不整脈原因は主に以下の5点が考えられます。

1、心臓病の影響

心臓の中を流れている血管が詰まる心筋梗塞や心筋症、心不全や弁膜症など、心臓病が原因で心臓に異常が起こり不整脈が起こります。

2、ほかの病気の影響

高血圧や肺の病気、甲状腺ホルモンの分泌量による甲状腺機能異常や電解質異常などの病気が、心臓に影響を与え不整脈の原因になることも。

3、生活習慣

自律神経の乱れは不整脈の発生に大きく影響を与えます。このような生活習慣は自律神経の乱れを引き起こしすので注意しましょう。

  • 過労・ストレス

  • 睡眠不足

  • 飲酒

  • 喫煙

私の場合、頻脈性不整脈の発作が起きた原因は仕事のストレスがかなり影響していたと思います。ほぼ3人分の仕事を1人で毎日行っていました。子育て(ほぼワンオペ)、深夜にライター業も行なっていました。

4、加齢による変化

年齢とともに心臓の動きが低下し、きちんとコントロールできなくなると不整脈が起こりやすくなります。
60歳前後からと言われていますが、個人差があるでしょう。

5、薬の影響

抗不整脈薬や抗がん剤、精神安定剤などの副作用として不整脈が生じる場合があります。

不整脈こんな症状があったら要注意


不整脈は「私も良く動悸がするよ」「脈が飛ぶのって心配ないんでしょ?」などと軽くみている方が多いように思います。
実際私もそうでした。「ちょっと休めば落ち着くし大丈夫」「動悸とか誰でもなるでしょ」と、甘くみていました。

こんな症状があったらすぐに病院に行ってほしい不整脈の症状を解説します。

急に意識がなくなる(失神)・めまい

不整脈によってめまいや失神が引き起こされる場合、ペースメーカーが必要となる不整脈の可能性が高いです。
また、心臓の下の部分心室(しんしつ)が勝手に速く動く心室頻拍(ひんぱく)だった場合、突然死の原因となる心室細動になることがあります。
めまいや失神は突然死の前兆かもしれません。

突然の動悸

突然の動悸も、危険な心室細動の前兆となる場合があるので注意しましょう。
動悸にくわえ激しい息切れや胸部圧迫感などがあると、とても重い不整脈の可能性が高いです。
また、突然の動悸は自律神経の乱れを示す合図でもあります。動悸が持続すれば不整脈が慢性化する危険が。

脈が40回/分以下、息切れやめまい

とても危険な徐脈性不整脈は脈が極端に低下します。心不全や突然死の原因となるでしょう。
また、脈の回数が少なくなると、心臓から送り出される血液量が減少します。脳へ送られる血液が不足し、めまいや立ちくらみに至る危険性が。全身への酸素供給が不足し、息切れを起こすでしょう。

不整脈とともにこのような症状がある場合、治療しないと命に関わる可能性があります。「今は症状ないから」「すぐ治まったから」と思わずに、一度医療機関を受診しましょう。

不整脈を予防するには?


放置しておくと命にかかわることもある不整脈。不整脈は自律神経と密接に関係しています。そのため、日頃の生活習慣を見直すことで予防できます。
最初から全てを改善することは難しいので、少しずつ実践していきましょう。

ストレスを溜めずに適度な睡眠を

まずはストレスを溜めないことが大事です。
推し活を楽しんだり、運動をしたり、ゆっくりお風呂に入ったりと、あなたが気分転換できる方法で上手に発散しましょう。

そして、多くの人が睡眠のストレスを抱えています。
厚生労働省による令和3年度 健康実態調査結果の報告では、「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った。」が46.5%と、約半数の方が睡眠に対する悩みがあるようです。
睡眠不足も自律神経の乱れを引き起こし、不整脈の原因になります。
就寝前のブルーライト(パソコンやスマートフォン)の使用を控えたり、夕方以降のカフェイン・アルコールの摂取を控えたりすると、睡眠の質が良くなるでしょう。

私が救急車にお世話になった一番大きい発作のときは、子供が早く起きたのもありますが睡眠時間は3時間半ほどでした・・・
今は6時間以上寝るように気を付けています!

食生活を見直す

食事を見直すことは不整脈を起こりにくくし、再発防止にも効果的です。

  • 魚介類・緑黄色野菜・豆類を摂取する

  • オリーブオイルを使用する

  • 海藻などマグネシウムも

食事は早食いはせず、ゆっくりよく噛んで食べることも大切ですよ。

喫煙・アルコール・コーヒーはほどほどに

不整脈がある方は禁煙がベストです。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上昇させるので、心臓へ負担が不整脈を引き起こします。

大量のアルコールは心拍や血圧を上昇させるので、飲みすぎずほどほどを心がけて。

また、カフェインは交感神経を刺激し、心拍数を上げる作用があります。日本の循環器学会ガイドラインでは、コーヒーなどのカフェイン摂取が不整脈のリスクになると記載されています。
しかし、近年の研究ではコーヒーが不整脈の可能性を高める確率はわずかという報告もあります。コーヒーもほどほどなら大丈夫。カフェインの摂取量は個人差があるので、主治医に相談しましょう。

脈をチェックする

自分の脈を日頃からチェックしましょう。正しい脈の測り方を知っておけば、発作も早く発見できますよ。

  1. 手の人差し指・中指・薬指をそろえる

  2. そろえた指の腹で、反対の手、親指側の手首を優しく押さえる

  3. 10秒ほど脈を測る

10秒に脈が10回なら、脈は1分間に60回ということになりますね。
脈拍が1分間に130回以上、または40回以下の場合は不整脈が疑われます。
医療機関で詳しい検査を受けましょう。

まとめ

不整脈とは何か、症状や原因を解説しました。
不整脈とは、血液を送り出す心臓に異常が起こりリズムがおかしくなる状態のこと。
ストレスや睡眠不足が影響するので、誰でも発症する可能性があります。
裏を返せば、規則正しい生活を送れば不整脈の発生を抑えられます。

この記事を読んだ方が、少しでも自分の身体に目を向けるきっかけになれば嬉しいです。




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