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X-Pro2 FUJIFILM

少し前になるが、X-Pro2 FUJIFILMを買った。FUJIFIMのカメラはX-E2から数えて2台目。ミラーレスとしてはNikon 1からなので3台目となる。Nikon 1の前はNikon D80を使っていた。その前はNikonのFM2ということになるが、これは、ずいぶん長く愛用していた。

二十歳くらいの頃だったか、「写真を勉強するのに良い」とフォトグラファーを目指して学んでいた知人から勧められるがままに手にしたのがFM2だった。フィルムを巻き上げてシャッターを切る感触、単焦点レンズの絞りリングをカリカリと回す感触、その機械を操作する感覚に病みつきになった。また、電池がなくてもシャッターを切ることができる電子部品に依らない機構も「信頼できる道具」という感覚を与えてくれた。単焦点レンズもいくつか揃え、どこに行くにも首から下げて出かけたものだ。

さすがに、ここ10年はフィルムを扱う手間やコストが煩わしくなってしまって、デジカメばかりを使うようになってしまったが、ぼくのFM2はいまも棚の奥に大事にしまってある。お気に入りの単焦点レンズも一緒だ。

FUJIFILMのカメラはアナログカメラのような質感があって、あの頃に覚えた機械を操作する喜びが感じられる。シャッターを切ることが楽しい。

X-Pro2はファインダーの機構がとても面白い。X-E2の電子式ファインダーの出来も素晴らしかったが、X-Pro2のファインダーは光学式と電子式の切替ができるうえ、光学式であっても絞りやシャッタースピードなどカメラの設定情報をファインダー内に重ねて表示することができ、フォーカスとの距離によってフレーミングのための補助枠も移動する。この機構のおかげでレンジファインダーでありながら、ファインダーから見えている構図と実際に写る構図の差(パララックス)の問題があるていど解消できている。このハイテクファインダーは素晴らしいのだが、それ以前に、ミラーレスのデジタルカメラでありながら、ファインダー越しに被写体を見て写真の出来を想像しながらシャッターを押すという、かつての写真を撮る体験にあらためて新鮮さを覚えている。

ライカなど超高価なレンジファインダーのカメラは持ったことがなく、もちろん、そちらもずっと気になってはいるのだが、当面は手を出す必要はなさそうだ。

Photo Information
FUJIFILM X-pro2とNikon FM2
いずれも、FUJIFILM X-E2, マウントアダプターを使用してAI Micro-Nikkor 55mm f/2.8S 単焦点レンズで撮影

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