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納得いかない話#9 銀行の話


本日も張り切って正々堂々と言うべきことを言いたいと思います。
本日のお題は、銀行です。
銀行はその昔、低い金利でお金を預かり、高い金利でそのお金を貸して、その利鞘で利益を出しておりました。確実に貸したお金を回収するため、貸し付けた会社に社員をその会社の役員として送り込み、経営管理をすることも日常的に行われてきました。それが銀行のビジネスモデルだったのです。

しかし、最近ではそう言ったこれまでのビジネススタイルを捨て、便利な市民のお財布として手数料をいただく、手数料商売にビジネスモデルを変化させてきました。「ビジネスモデルの変化」といえば聞こえはいいですが、本業での稼働能力が衰えたために手っ取り早く掠め取る方法に飛びついただけの話です。

何かの原価が上がったわけでもなく、サービスはそのままで、本業のマイナスを手数料だけどんどん上げて、顧客の預金から負担させ、どんどん奪っています。

そして、日々忙しく、そんな些細なことまで気が回らないサラリーマンから小銭を掠め取っているのです。「些細」「小銭」と言いましたが、それも積もり積もれば一財産です。現在、銀行のコンビニATMからの出金手数料は220円ですが、地銀の現在の定期預金の金利は、0.01%ですから、

100万円の預金を、2年以上預けて得る金利を、1回のATMの出し入れで奪っているのです。これってもはや銀行にお金を預ける意味ってありませんよね?

もちろん、「安全を買っている」と言う見方もあるかもしれません。多額の現金を自宅に置いておくのは危険ですから。それでも月に5回使ったら1,100円、年間で13,200円!!!預かり賃としては高過ぎではないでしょうか。

もちろん、銀行には銀行の言い分があると思います。リスクが高くて簡単には貸せないとか、貸出先がないとか。
しかし、高度経済成長期にバンバン貸し付けていた時代、それこそ海千山千の経営者たちに巨額の金を貸し付け、確実に回収するノウハウを企業の成長とともに獲得し、リスクを冒して実を取ってきたから、今の銀行帝国が築き上げられた訳で、銀行が今後、もう一度再生するためには、リスクを取ってチャレンジすることは必要不可欠だと思います。
貸出先がないと嘆く前に、お金のプロとしてこれまでの経営参画で蓄積しているはずのノウハウを惜しみなく若い経営者に与え、また、惜しみなく必要な資金をベンチャー企業に貸し出すと言うベンチャーキャピタルに近い形で育てる必要があるのではないでしょうか?

こんなことを言うと、現役銀行マンに「そんなこと簡単に言ってんじゃないよ。そんで回収できなくて銀行潰れて責任取れんのか?」と言われるでしょうね。でも、銀行の顧客として言わせて貰えば、

銀行は既に潰れるリスクがある企業になってるんだよ。リスクとって勝負していかないと早晩なくなるよ?

と。折角、お金を預けてあげてたけど、誠意のかけらもない手数料商売を続けるなら私は一抜けました。
幸いなことに、そんな高い手数料を払わなくてもネットバンク系では気軽に出し入れ出来る入出金手数料(無料もしくは100 円弱)ですし。

よくコンビニATMを使う私としては、本当に納得がいかない話でしたので取り上げさせて貰いました。


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