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【プロ野球】吹き荒れる強風の中で光った積極性 〜7月7日 ロッテ 8-6 西武〜

こんにちは、岩国です。
先週の楽天戦。とりあえず土曜日の試合までは見たのですが、結果がわかっていながら見ると、また違った発見が多くて面白い。

それをスコアブックにはいろいろメモをしているのですが、日々の仕事もあるため、書くのが追いつかない。時間が作れるようになったら、こちらで文字にしておきたいとは思っているのですが・・・。

さて、今回は先にきのうの試合を。
最大16mの強風吹き荒れる西武戦について、徒然に。

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心配される雨は小ぶりだったものの、とにかく風が強かったこの日のZOZOマリン。序盤は両先発投手がその風をうまく味方につけながら、見事な投球を見せていた。

ロッテの先発は、昨年4月以来の一軍先発となった有吉。クリーニング手術を経てのマウンドだ。

ほとんど投球を見てこなかったこともあり、昨年との比較はできないのだが、特に序盤は力感なく、風にボールを乗せる様なそんなイメージで投球している様にも見えた。テンポよくストライク先行でどんどん変化球を投じ、強力西武打線の主力を手玉にとっていた。

特に120キロ前後のスライダーが、風の影響を受け、かなりブレーキを聞かせたボールとなり、スパンジーや山川あたりは、かなり手を焼いていた様に見えた。下位打線の川越と鈴木にはやられてしまったが、主力を抑え込んだことで、6回2失点と二木の穴を見事に埋めた。

このままなら次回は札幌ドーム。風の援護はない中、どういう投球を見せるのか注目したい。

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一方、西武先発・高橋光成も強風を利用し、特にフォークボールを有効的に使っていた。4回まで毎回の7奪三振。そのうち5つの結果球がフォークと、かなり頼りにしていたカタチだ。

しかし5回。2死三塁から、9番・藤岡にそのフォークをうまく拾われ、同点タイムリーを打たれたあたりから、高橋が捕まり始める。

1番荻野がフォークを見切ってフォアボールで出塁し、チャンスを広げると、この日2番に入った(荻野大好き)マーティンが、追い込まれる前のストレートを左中間に運び、ロッテが勝ち越し。

6回には、味方だった風のいたずらで許したレアードの2ベースを起点に1点を奪われ、さらに久々スタメン起用となった安田に、ホーム初ホームランを許し6失点。有吉とは対照的な結果となった。

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打撃でも風を味方につけたのは、ロッテだった。

前述した6回は、楽天戦で実質ノーヒット(1安打はセカンドが浅村でなければ追いついたくらいのポテンヒット)だったレアードがストレートを共振。ミスショット気味の打球が高々と上がった結果、風に流され、ライト線ギリギリに落ちた幸運なものだったし、安田のホームランもライナー性で風に乗ったものだった。

対照的に6回表の山川の打球は、打った瞬間の弾道だったが、あまりにも高く上がりすぎたため、上空で押し戻され、センターフェンス手前で大失速。荻野のミットに真っ逆さまに落下し、センターフライとなった。

その後、両リリーフ投手も風に苦しみ失点を重ねていただけに、両4番(プラス安田)の風のいたずらが、試合の勝敗を分けた様に思う。

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ただ、ロッテは幸運に恵まれただけではなかった。

3回の柿沼のホームタッチアウトや5回の清田の打席でのワイルドピッチでのマーティンの三塁進塁。そして、ラッキーヒットで出塁したレアードの、ライトフライでの三塁へタッチアップなど、風の影響も考慮した上で、先の塁を取っていこうと、果敢に攻めていく姿勢を感じた。

楽天との6連戦で、かなり力の差を見せつけられてしまったが、そこからしっかり気持ちを切り替えて、戦うことができていたのが、不調だったレアードの2安打や安田のホームランにつながった・・・。と、いうのは都合が良すぎるか。

打順変更の効果もあったと思うが、そうした積極的な走塁から、流れを呼び込み、直近3試合で3点しか取れなかった打線も、終わってみてば先発全員安打の8得点。終盤、豪打の西武に詰め寄られたが、大きな1勝を手にすることができた。

打線は水物。今日の好結果が持続するとは限らない。しかし、今回の走塁の様に、常に前向きな気持ちを持って、攻めていく姿勢を持続させていければ、そうそう悪い結果には繋がらないのではないか。

これまで経験したことがない合一カード6連戦はまだまだ続くが、攻める姿勢を失わず戦い続ける姿を、今後も期待したい。

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走塁での攻める姿勢はキャンプやオープン戦、練習試合から常にチームとして取り組んできたこと。

レアードのタッチアップや、わすかに弾いただけのワイルドピッチで、即座に三塁指示した清田とそれにすぐ反応しているマーティンを見たとき、「お!」っと思いましたし、これを継続していければと強く思った次第です。

楽天戦の悪夢を、この6連戦で払拭するきっかけになる様なプレーになるのではと個人的には思いました。

結果、逆転を許さなかったので、有吉投手にも今季初勝利がつきましたし、レアードにもあたりが出たので、ロッテとしては本当にこの1勝は大きかったんじゃないかと思います。

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