【プロ野球】寝る子を起こしたツケを支払う 〜7月3日 楽天 3-1 ロッテ〜
この日は楽天・則本、ロッテ・石川のエース対決。
予想通りの投手戦。結果的には寝ていた子を起こしていたことが、勝敗の別れ目となった。
寝ていた子とは、楽天の5番・島内。この巧打者は、ロッテ戦まで打率が2割前後と決して当たっていたわけではなかったのだ。
それがこのカードに入って、前日までの3試合で13打数6安打。好調の4番・浅村に続く5番が調子をあげたことで、さらに厄介な打線となった。1・2試合目はビックイニングまで作られてしまった。
この日のロッテバッテリー(石川と柿沼!)は、浅村こそしっかり封じ込めていたが、島内まで封じ込めることはできなかった。
先制点を奪われた2回は島内のヒットを起点にされたものだったし、リードを広げられた3点目は、6回先頭打者だった島内への初球、甘く入ってしまったシンカーを狙い打たれてのソロホームランだった。
今年の楽天打線は、左の好打者と右の強打者が交互に並んでおり、どこかが機能しなくてもどこかで補うことができている。そうしている間に、不調の選手が状態をあげてきて・・・といった感じで、しっかり機能しているように見える。
ロッテは1〜3番でのチャンスを、レアードから井上までのところで返すという形で、これが機能していたオリックス戦はよかったが、そこが止まると、他で点を取ることがなかなか難しい。
ましてや相手は、今年は制球を意識してか、セットでの投球で結果を出しているエース則本。ボールに力のある投手が制球も向上させてきているのだから、なかなかに難しい試合だったと思う。
ロッテ唯一の得点は、指に打球を受けた則本が制球を乱してのワイルドピッチ。実質もらった1点で、奪った形でなかっただけに、完敗といってもいい内容になってしまった。
打者9人全員を封じ込めるのはなかなかに難しい。3失点とはいえ、好投といっても良い内容だった石川に、未だ勝ちがつかない。
ただ、昨年とは状態も違うと思うので、柿沼との新たなバッテリーが好結果につながることを期待したい。
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