「ザ・家庭内別居」
「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり。じっと手を見る。」(石川啄木)
日本の現状にぴったりの歌だと思いました。
自分の手をじっと見つめる描写には思わずうるっときます。
ところで、あなたは「家庭内別居」の経験がおありでしょうか?
現在進行形の人を含めほとんどの人がイエスと答える気がしてなりません。
性格の不一致、パートナーの不倫、子育て方針の違い、そして何と言ってもお金の問題はてっぱんです。
お金に苦労しているとすぐに口論が始まりしだいに価値観の違いを思い知らされます。
話を聞いてくれないご主人への失望はそのうち諦めになります。
気が付けばいつの間にか会話もなければセックスもない仮面夫婦へ。
一緒に食事することはなくなり寝室は別です。(洗濯も別)
ご主人のスケジュールは分からないし知る必要もありません。
最後は同じ家にいるだけでイライラします。
はい、整いました「ザ・家庭内別居」
一旦冷めてしまうと同じ空気も吸いたくないのが女性の性です。
金の切れ目が縁の切れ目といいますが金がないので別れようにも別れられない、そんな奥様のなんと多いことか。
こんな時こそ西洋占星術の出番です。
(もう手遅れかもしれませんが)思い出してください。
そもそも自分はご主人のどこが好きだったのか、ご主人はいったい自分のどこに惚れてくれたのか。
一度くらい初心に戻って思い出すのが良いと思うわけであります。
では参りましょう。
西洋占星術にはハウスという概念があります。
生まれた日のホロスコープをご用意ください。(出生時間が必須)
1ハウス・・見た目、容姿
2ハウス・・経済力、所有物
3ハウス・・知性、話し方
4ハウス・・家族意識、心理的基盤
5ハウス・・趣味、創造力
6ハウス・・労働意欲、責任感
7ハウス・・安心感、共同事業
8ハウス・・セックス、共有財産
9ハウス・・考え方、思想哲学
10ハウス・・肩書き、キャリア
11ハウス・・友情、仲間意識
12ハウス・・精神世界、神秘性
■奥様は「太陽」のあるハウスを見ます(例えばあなたの太陽が9ハウスならご主人の持つ考え方や哲学的思考が気に入ったということです)
■ご主人様は「月」のあるハウスを見ます(例えばご主人の月が4ハウスにあればご主人は奥さんの持つ家族意識が好きで彼の心の支えになっているはずです)
いかがでしょうか。
ぜひ家庭内別居中のご主人にも確認してほしいと思います。
さて、私の肌感覚では半数の夫婦が仮面夫婦です。
離婚を考えている奥さんは皆さん同じことをおっしゃいます。
「子供がかわいそうだから」
経済的自立への不安と恐怖を子供のせいにしているんですね。
子供は冷え切った両親の関係を敏感に察知しています。
しかもそれを自分のせいだと感じながらです。
家庭内別居はそこにいる全員が不幸です。
遅かれ早かれその時はやってきます。
「じっと手を見る」
その覚悟さえ持てれば必ず明るい未来が待っています。