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【葬送のフリーレン】アニオリ要素一覧:第19話・第20話

アニメ『葬送のフリーレン』は、基本的に原作漫画のストーリー・表現を忠実に再現していますが、幾つかアニメオリジナル(アニオリ)の描写が含まれています。

例えば以下記事のように、アニメに登場する世界地図は、原作漫画よりも詳しく描かれています。

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第19話・第20話に登場する、アニオリ要素を紹介します。

原作漫画の表現の範囲内で、演出として差し込んでいる描写は、対象外とします。(境界線は難しいですが…)

あくまで私が気になった部分なので、全てのアニオリ要素ではないことは、ご了承ください。


漫画「葬送のフリーレン」の単行本全12巻117話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。



第19話

焚き火の前で座るフリーレン

話の冒頭にて、夜中に焚き火の前で座っているフリーレンが、アニオリとして追加されていました。

焚き火の前で座っているフリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より

追加した理由は、その直後に流れる、勇者一行が焚き火の前で話し合う回想の場面と重ねるためだと考えられます。

焚き火の前で話し合う勇者一行
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より


指示するラント

第4パーティーと第8パーティーが会敵した際に、ラントが仲間に対して、「このまま一度バラけよう」と指示している場面が、アニオリとして追加されていました。

「このまま一度バラけよう」と指示するラント
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より

原作漫画では、セリフもなく自然と対戦相手が分かれるのですが、このセリフがあったほうが流れがわかりやすくなると思われます。

セリフもなく自然と対戦相手が分かれる
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第39話より


遠隔の一般攻撃魔法

フェルンとエーレとの戦闘の際に、フェルンが遠隔で一般攻撃魔法を放つ場面が、アニオリとして追加されていました。

遠隔で放たれる一般攻撃魔法
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より

フェルンとリュグナーとの対戦の際も、結構自由に一般攻撃魔法を放っていたので、アニメではこれくらいは出来そうですね。

グニャグニャ曲がる一般攻撃魔法
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第9話より


第20話

杖で目を狙うユーベル

ユーベルとヴィアベルとの戦闘にて、「見た者を拘束する魔法」を無効化するため、ユーベルがヴィアベルの目を狙った際に、杖で直接攻撃していました。

杖で直接目を狙うユーベル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より

原作漫画では、周りの木が切断されている様子から、ユーベルの魔法にて目を狙ったと思われます。

魔法で目を狙うユーベル
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第41話より

なぜ魔法から直接攻撃に変更したかについては、おそらく動きの合理性を重視したからなのかなと考えています。

というのも、原作漫画ではユーベルが目を狙う前に、ヴィアベルの目の前に静止し、セリフを言う場面がありますが、その時間があれば、ヴィアベルはすぐに逃げるか反撃できますもんね。

もちろんユーベルの行動は、「見た者を拘束する魔法」の発動条件を調べるためでもあるので、必要な行動ではあるのですが、それであればすぐに目を狙ったほうが合理的ではあります。

杖で直接目を狙ったのは、魔法で狙うと過剰な攻撃になってしまい、最悪ヴィアベルを殺してしまう可能性があったからだと考えています。

ユーベルは戦闘を楽しむ変態なので。


戦いの跡が凄い

フェルンとエーレとの対戦後に、魔力の切れたエーレを迎えに来たヴィアベルが、エーレの話を信じるために戦いの跡を見渡す場面で、原作漫画よりもその戦いの跡が広大になっていました

戦いの跡が広大
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より
戦いの跡はそれほど大きくない
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第42話より

わざわざ戦いの跡を広大にした理由は良くわかりませんが、エーレとの戦闘にて、フェルンがメチャクチャな数の一般攻撃魔法を放っていたことを考えると、妙に納得感があります。

メチャクチャな数の一般攻撃魔法を放つフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より


じっと待つラオフェン

ラオフェンが「高速で移動する魔法」にて、フリーレン達と会敵した後に、カンネが「フリーレン、あの子さっきから何もしてこないけど」と言う場面が、アニオリとして追加されていました。

ラオフェンと会敵するフリーレン達
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より

これはおそらく、ラオフェンがフリーレン達と対峙している間に、デンケンとリヒターがその場所に移動していたこと示唆していると考えられます。

ただ、どのくらいかは不明ですが、ラオフェンが下のような格好で、じっと待っていたことを想像すると、ちょっと笑ってしまいました

たぶん足がつりそう(笑)

この体勢でじっとデンケン達を待つラオフェン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より


魔法名の説明

フリーレンがデンケンに対して、ラオフェンが使っていた魔法が「ジルヴェーア」なのかと聞いた際に、カンネが「ジルヴェーアって?」とラヴィーネに質問し、「高速で移動する魔法」と答える場面が、アニオリとして追加されていました。

「ジルヴェーアって?」と質問するカンネ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第20話より

原作漫画では、特にカンネが質問する場面はありませんし、ルビを打つことで、「ジルヴェーア」が「高速で移動する魔法」であることが、すぐにわかります。

カンネは特に質問しない
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第43話より

ただアニメでは、「ジルヴェーア」と言われても良くわからないので、カンネとラヴィーネの会話が追加されたのだと思います。

興味深いのは、カンネは知らなかったのに、ラヴィーネは知っていたことで、おそらく「高速で移動する魔法」が何らかの書籍に載っていて、魔法使いとして未熟なカンネは、まだ勉強が足りていないことを、暗に示唆しているのかなと思いました。


おまけ

距離が近いカンネとラヴィーネ

アニオリという程でもありませんが、アニメで描かれるカンネとラヴィーネは、若干距離が近いかなと感じました。

例えば野営の際には、二人で寄り添って寝ていましたし、フリーレンと隕鉄鳥捕獲の作戦会議をしていた際には、最初は離れた位置に座っていましたが、途中からすぐ隣に座り直していました

野営中に二人で寄り添って寝ている
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より
作戦会議の最初は離れて座っている
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より
作戦会議の途中で近づいて座っている
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第19話より


ふいに登場するオヤジギャグ

これはアニオリではありませんが、アニメ後のX上の感想から、以下のポストを見つけたので、共有します。

ユーベルとヴィアベルとの戦闘にて、ユーベルの魔法の射程が「5m(ごめいとる)」と言うヴィアベルに対して、ユーベルが「ご名答(ごめいとう)」と答えたシーンが、偶然か必然かはわかりませんが、オヤジギャグみたいになっていたので、笑ってしまいました。


まとめ

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第19話・第20話に登場する、アニオリ要素を紹介しました。

他に紹介していないアニオリ要素がありましたら、コメント欄にて教えていただけると有り難いです。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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