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【葬送のフリーレン】アニオリ要素一覧:第21話・第22話

アニメ『葬送のフリーレン』は、基本的に原作漫画のストーリー・表現を忠実に再現していますが、幾つかアニメオリジナル(アニオリ)の描写が含まれています。

例えば以下記事のように、アニメに登場する世界地図は、原作漫画よりも詳しく描かれています。

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第21話・第22話に登場する、アニオリ要素を紹介します。

原作漫画の表現の範囲内で、演出として差し込んでいる描写は、対象外とします。(境界線は難しいですが…)

あくまで私が気になった部分なので、全てのアニオリ要素ではないことは、ご了承ください。


漫画「葬送のフリーレン」の単行本全12巻117話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。



第21話

ゼーリエと面会するフリーレンとフランメ

21話の冒頭にて、フリーレンとフランメがゼーリエと面会する場面が、アニオリとして追加されていました。

ゼーリエの前にて、フランメが先に膝をつき、それを見てフリーレンが膝をついた場面は、フリーレンの幼さを表現していて、良いアニオリでしたね。

先に膝をつくフランメ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より

あと細かいですが、原作漫画とアニメとで、フリーレンとフランメの位置が逆になっていたのは、おそらくフランメを上座に置くためだと考えられます。

日本人視聴者を意識しての配慮か、もしくはアニメ制作の慣習なのかもしれません。

漫画とアニメでフリーレンとフランメの位置が逆
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第43話より


防御魔法で守るデンケン

フリーレンとデンケンの戦闘にて、デンケンの攻撃の隙を突いて、フリーレンが一般攻撃魔法を当てる際に、デンケンが防御魔法でそれを防いでいる場面が、アニオリとして追加されていました。

防御魔法でフリーレンの攻撃を防ぐデンケン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より

原作漫画では一般攻撃魔法が、人間の魔法使いに被弾する場面が時々登場しますが、アニメでは決着の時以外は被弾しないように描かれているので、一般攻撃魔法の威力を高く見積もっている感じですね。

アニメスタッフは、クヴァールさんの威厳を保ちたいのでしょうかね。

フリーレンの攻撃が被弾するデンケン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第44話より


ラオフェンを捕まえるフリーレンの手

ラオフェンが高速で移動する魔法を使用した際に、フリーレンが彼女を捕まえた手が、原作漫画では左手でしたが、アニメでは右手に変わっていました。

右手でラオフェンを捕まえるフリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より
左手でラオフェンを捕まえるフリーレン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第44話より

細かい変更ですが、おそらくフリーレンが右手に持っていた隕鉄鳥を、高速で移動する魔法を使ってラオフェンが奪った場面と、構図的に対比させるためだと考えています。

右手に持っていた隕鉄鳥を奪われるフリーレン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第42話より


結界を破る魔法の演出

これはX上のポストで発見しましたが、フリーレンが結界を破る魔法を使った際に、一瞬だけゼーリエのシルエットが映る演出が、アニオリとして追加されていました。

解釈は色々あると思いますが、個人的にはフリーレンの魔法の解析能力は、ゼーリエと同等かそれ以上だと考えているので、一瞬ではありますがフリーレンがゼーリエと並んだことを表現するためだと考えています。


木を切るラオフェン

木に縛られていたデンケンとラオフェンが、木を叩き折ることで脱出する際に、原作漫画ではラオフェンが魔法を使用した様子が描かれていましたが、アニメでは直接その様子が描かれていませんでした。

ラオフェンが木を切った様子が描かれていない
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より

よくよく考えれば、魔力切れを起こしているデンケンが側にいるのに、魔法で木を切るのは危険過ぎるので、そこはアニメで描写をボカしたのだと考えています。

木を切るラオフェン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第45話より


目線を送るフリーレンとフェルン

第一次試験が終了し、ゲナウが次の試験について説明している際に、フリーレンとフェルンが目線を送り合っている場面が、アニオリとして追加されていました。

フリーレンに目線を送るフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より
フェルンの目線に答えるフリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より
笑顔になるフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第21話より

なんとなくフリーレンが、「へー、フェルン残ってるね。よくやったね。」みたいなメッセージを送ってそうな感じでしたね。

旅の始めの頃は、話し合いでさえも空気が読めない場面がありましたが、もう目線だけで会話ができるようになったのは、フリーレンの成長を感じますね。

会話でも空気が読めないフリーレン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第3話より


第22話

激しいドアノック

夕方まで寝ていたシュタルクの部屋にて、フェルンがドアをノックする際に、結構激しめにドアをノックする場面が、アニオリとして追加されていました。

ドアのノックに気付くシュタルク
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より

原作漫画では、「コンコン」という軽い感じでしたが、アニメでは複数回ドアをノックし、最後は「ドンドン」みたいな、フェルンの怒りの籠もったノックになっていましたね。

漫画でのドアノックの音
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第46話より


ラントの前に現れる猫の親子

ラントが夜の街を歩いていた際に、目の前に猫の親子が現れる場面が、アニオリとして追加されていました。

ラントの目の前に登場した猫の親子
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より

主な目的は、警戒心の強いラントの注意を逸らして、その後にユーベルが背後にいることを自然に見せるためだと思いますが、なんか他の意味も考えちゃいますよね。

ラントの背後に現れるユーベル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より

例えば、親が見当たらなくて困っている子猫に、ラントの注意が逸れていたので、後に登場するラントの人間味みたいなものを、伏線として配置したとも考えられます。

ラントの人間味が現れる場面
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第50話より


レッカーの店でのラントとユーベルの会話

レッカーの店にてラントとユーベルが食事していた際に、原作漫画では特にセリフはありませんでしたが、アニメではユーベルが「意外と少食なんだね」と言う場面が、アニオリとして追加されていました。

会話するラントとユーベル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より
漫画ではラントとユーベルの会話はない
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第46話より

これも若干深読みですが、後にオイサーストにいるラントはすべてコピーだと判明するので、食事を必要としないコピーが無理矢理食べている様子を表現しているのかなと考えています。

オイサーストにいるラントはすべてコピー
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第58話より


ヒンメルが助けた子

フリーレンの回想にて、勇者一行が少女を魔物から助けた際に、その少女の親が迎えに来ていた描写が、アニオリとして追加されていました。

勇者一行が助けた少女を迎えに来る親
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より

よくよく考えると、魔物が出る場所を少女一人で帰らせている、原作漫画の描写のほうが不自然だったので、良いアニオリでしたね。

(親が付き添っていても、若干不安ですが…)

一人で帰る少女
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第47話より


試験の通知を受け取る受験者

第二次試験の通知を、各々の受験者が受け取る際に、ラントとユーベルは原作より距離が近く、またメトーデは通知を運んだカラスを掴んでいた描写が、アニオリとして追加されていました。

漫画より距離が近いラントとユーベル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より
通知を運んだカラスを捕まえるメトーデ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より

原作漫画では、メトーデがカラスを殺していたかもしれない描写だったので、表現がマイルドになっていて良かったです。

カラスを殺しているかもしれないユーベル
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第47話より


おまけ

フェルンの歩き方がかわいい

アニオリという訳ではありませんが、食事をして機嫌が直ったときの、フェルンのペンギンみたいな歩き方が可愛かったです。

歩き方が可愛いフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より


ラヴィーネのお母さんが若い

原作漫画では詳しく描かれていませんでしたが、ラヴィーネのお母さんの容姿が想像以上に若かったです。

少なくとも子供は4人いると思うのですが、それにしては若すぎますね(笑)

若すぎるラヴィーネのお母さん
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第22話より


まとめ

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第21話・第22話に登場する、アニオリ要素を紹介しました。

他に紹介していないアニオリ要素がありましたら、コメント欄にて教えていただけると有り難いです。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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