【葬送のフリーレン】補足情報:フリーレンが人間を知ることが苦手な要因
漫画「葬送のフリーレン」は、解釈の余地が大きい場面やセリフが多いです。
本記事では、フリーレンが人間を知ることが苦手な要因について推察していきたいと思います。
対象は単行本全10巻97話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
フリーレンの後悔
フリーレンは人間を知ることが苦手なせいで、幾つかつらい経験をします。
例えば第1話のヒンメルの葬儀にて、フリーレンは彼を知ろうとしなかったことを後悔します。
フリーレンはヒンメル達と約10年間、魔王討伐を目指して冒険しましたが、なぜ上記のように知ることができなかったと感じたのでしょうか。
人間を知ることが苦手な要因
フリーレンが人間を知ることが苦手なのは、主に以下の4つの要因があると推察しています。
種族の違い
まず一番大きい要因は、種族の違いが挙げられます。
具体的には、人間とエルフの寿命の違いによる、時間感覚の差です。
以下の引用にあるように、エルフはどれほど決断を先延ばしにしても支障がないほど、悠久の時を生きることになるので、人間の寿命に合わせて理解する習慣が身についていません。
また、人間とのコミュニケーションの際に感じられるシグナルの量の差も挙げられます。
現実の世界でも、過ごしてきた国や文化が違う人と接する時に、特に非言語のシグナルの意味を察すること(例えば肩をすくめるのは I don't know の意味など)は、かなり難しいです。
実際にフリーレンは、フェルンやヒンメルが今何を食べたい気分なのかを、何年一緒に居ても察することができませんでした。
フランメの死
もう一つの要因としては、フランメの死が挙げられます。
フリーレンが人生で一番最初に深く関わった人間が、おそらく師匠のフランメで、魔族との戦い方も含めて、様々なことを教わった人でもあります。
そのフランメから教わった花畑を出す魔法は、彼女のことを思い出してしまうから、なるべく使わないようにしていました。
おそらく本人は自覚していませんが、それほどフランメの死はフリーレンにとって悲しいことで、この経験から人間と深く関わることは、なるべく避けてきたのではないかと推察しています。
人間を知ってしまうと、また悲しい経験をすることになるので、無自覚に心にブレーキをかけていたのかなと想像しています。
フランメの遺志
こちらもフランメ関連ですが、フランメの遺志も影響しているかなと考えています。
フランメは亡くなる前に、フリーレンに目立たずに生きるよう伝えます。
なぜそう伝えたかというと、おそらくフリーレンに教えた、魔力制限の戦術が影響していると思います。
例えば人間社会の表に立って、魔族との対決を支援するような行動をすると、魔族側からも事前に警戒され、魔力で欺く戦術がバレる可能性が高くなると考えられます。
そう考えると、フランメの教えた戦術は、人間とのコミュニケーションの機会を制限する、ちょっと悲しい戦術でもあると言えます。
知ることに対するハードルの高さ
最後の要因として、知ることに対するハードルの高さが挙げられます。
フリーレンはよく、わからない・知らないと言いますが、以下の引用にあるように、他人から得た情報そのままを記憶していることは、知っていることに含めていませんでした。
人間である私は、好きな有名人のWikiを見ただけでも、知っていると言ってしまいそうですが、フリーレンはそのくらいだと、知っていると表現はしません。
なぜそんなにハードルが高いのかについては、おそらく魔法が関係しているかなと推察しています。
フリーレンの使う魔法は人類の魔法で、女神様の魔法と比較して、原理を理解し易い魔法です。
さらにフリーレンは、原理を追求したり魔法を研究したりすることに、面白味を感じています。
故に人間関係に対しても、人類の魔法くらいに理解しないと、本当に理解したと感じられないのではないかと推察しています。
まとめ
本記事では、フリーレンが人間を知ることが苦手なことについて、主に4つの要因があると推察しました。
もちろん他にも解釈はあると思いますので、コメント欄などで教えていただけるとありがたいです。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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