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【葬送のフリーレン】言葉・場面のリフレイン:むふー・むすー

漫画「葬送のフリーレン」には、様々なリフレイン(繰り返し)が組み込まれています。それらを意識しながら読み進めるのも、この漫画の一つの楽しみだと考えています。リフレインの種類についての概要はリンクを参照して頂き、以下では具体例について紹介します。

対象は単行本全10巻97話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。


本記事で紹介するのは、言葉・場面のリフレインの「むふー・むすー」です。

「むふー・むすー」について

漫画「葬送のフリーレン」では、様々な擬音語・擬態語が登場します。その中でも「むふー」は主にフリーレンが得意気に何かを行っている時に、「むすー」は主にフェルンが不機嫌な時に登場します。それらは繰り返し登場することで、登場人物の個性が確立され愛着が湧いてくるのではないかと考えています。
本記事ではそれらが登場する具体例や派生例、登場回数などを整理して紹介したいと思います。

「むふー・むすー」の具体例・派生例

「むふー」

「むふー」はフリーレンが得意気になっているときに、よく登場します。以下の例は"銅像の錆を綺麗に取る魔法"を披露したときのものです。

「むふー」の登場例 第1巻86ページ

派生例としては、ヒンメルやフェルン、カンネが得意気になっているときのものが挙げられます。個人的にはヒンメルの「ふーふん」にジワジワ笑いが込み上げてきます。

ヒンメルの「ふーふん」 第1巻8ページ
フェルンの「ふふーん」 第7巻53ページ
カンネの「えへへー」 第5巻142ページ

「むすー」

「むすー」はフェルンが不機嫌になったときによく登場します。以下の例は「むすー」ですが、「むっすー」や「むっ」などの微妙な変化形もあります。

「むすー」の登場例 第2巻59ページ

他の派生例としては、フェルンの「ぷんすかっ」やフリーレンの「むー」などがあります。

フェルンの「ぷんすかっ」 第7巻43ページ
フリーレンの「むー」 第7巻158ページ

擬態語のない「むすー」も派生としてあります。話は戻りますが、「むふー」に関しても擬態語のないものもあると思います。ただ「むふー」の場合は笑っているだけなのか得意気になっているのかが、表情だけでは分かり難いので、今回はカウントしていません。

擬態語なしの「むすー」 第1巻176ページ
擬音語なしの「むふー」…なのか? 第7巻158ページ

「むふー・むすー」の登場回数

以下表に「むふー・むすー」とそれらの派生例の登場回数を整理しました。対象は単行本全10巻97話までで、カウントの際には単行本の扉絵や挿絵にあるものも含めました。「むすー」は表現揺れがありバラけている印象です。擬態語なしの「むすー」は正直数え漏れがあると思いますので、参考程度の数値と捉えて下さい。
どこに「むふー・むすー」が登場するかは、また読み返す際に発見してみると楽しいかと思います。

「むふー・むすー」とそれらの派生例の登場回数

まとめ

本記事では葬送のフリーレンに繰り返し登場する「むふー・むすー」について紹介しました。それらは登場人物の個性を表現したものとして、この漫画の魅力を支えている部分だと考えています。他にも繰り返し登場する言葉・場面があると思いますので、今後まとめていきたいと思います。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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