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【葬送のフリーレン】アニオリ要素一覧:第23話・第24話

アニメ『葬送のフリーレン』は、基本的に原作漫画のストーリー・表現を忠実に再現していますが、幾つかアニメオリジナル(アニオリ)の描写が含まれています。

例えば以下記事のように、アニメに登場する世界地図は、原作漫画よりも詳しく描かれています。

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第23話・第24話に登場する、アニオリ要素を紹介します。

原作漫画の表現の範囲内で、演出として差し込んでいる描写は、対象外とします。(境界線は難しいですが…)

あくまで私が気になった部分なので、全てのアニオリ要素ではないことは、ご了承ください。


漫画「葬送のフリーレン」の単行本全12巻117話までの記述内容を含むので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。



まず始めに、第23話と第24話は戦闘シーンが多く、攻撃や防御のやりとりなど、漫画にはない描写がたくさんありました。

それらを一つ一つ拾っていくと、膨大な数になるので、戦闘描写のアニオリに関しては、気になった部分だけをピックアップします。


第23話

ゼンゼの話

23話の冒頭にて、第二次試験の説明を行う前に、ゼンゼが受験者の第一次試験合格を祝う言葉と、ゼンゼの試験官としての噂への言及が、アニオリとして追加されていました。

受験者の第一次試験合格を祝うゼンゼ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より

ガーゴイルとの戦闘全般

デンケン達がガーゴイルと戦闘するシーンについて、原作漫画では2コマ程度で終わっていましたが、アニメでは戦闘の流れが細かく描写されていました。

原作漫画でのガーゴイルとの戦闘
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第49話より

特に、メトーデがガーゴイルの攻撃を防御魔法で防ぎ、カウンター的に反撃する描写は、格好良かったですね。

カウンター的な攻撃をするメトーデ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より

またその戦闘の中で、レンゲがガーゴイルの攻撃で吹き飛ばされ、トラップ部屋に入る流れが描写されており、うまい補完だなと感じました。

トラップ部屋へ吹き飛ばされるレンゲ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より

水鏡の悪魔

ヴィアベル達が複製体と会敵する前に、水鏡の悪魔が光って魔法を使っているっぽい描写が、アニオリとして追加されていました。

水鏡の悪魔が魔法を使っているっぽい描写
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より

水鏡の悪魔の姿自体は、もう少し後になって判明しますが、ここで匂わせ的に見せる演出でしたね。

水鏡の悪魔の姿
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第52話より

花畑を出すシャルフ

シャルフが迷宮内で「花弁を鋼鉄に変える魔法」を使う際に、おそらく魔法で花畑を出して、その花弁を使っている描写が、アニオリとして追加されていました。

花畑を魔法で出すシャルフ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より

原作漫画では、どこから出したか分からない花束から、花弁を使っていたので、魔法で花畑を出すほうが自然なような気がします。

持っていた花束を使うシャルフ
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第49話より

複製体ラオフェンとの戦闘全般

デンケン達が複製体ラオフェンと戦闘するシーンについて、原作漫画では討伐し終わったところから描写されていましたが、アニメでは戦闘の流れが細かく描写されていました。

既にデンケン達に討伐された複製体ラオフェン
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第49話より

特に、ラオフェンの杖が伸びたり、体術中心で戦闘する演出は、彼女の中国風な見た目とマッチしていて良かったです。

杖が伸びて攻撃へと利用する複製体ラオフェン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より


第24話

複製体ユーベルとの戦闘全般

ユーベルが自身の複製体と戦闘するシーンについて、原作漫画にはない描写が幾つか、アニオリとして追加されていました。

特に、最初に両者が距離を詰める場面で、ユーベルが魔法を使って土煙をあげ、「見た者を拘束する魔法」を発動できないようにしていた演出が、うまい補完だなと感じました。

魔法で土煙を上げるユーベル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より
原作漫画では魔法は使わず距離を詰めている
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第50話より

隠し部屋

フリーレン達が最深部に行く途中で、隠し部屋を見つけるシーンが、アニオリとして追加されていました。

隠し部屋を発見するフリーレン達
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より

確かに原作漫画の描写だけだと、零落の「王墓」感が皆無なので、この隠し部屋の壁画をアニオリとして入れるのは、理にかなっているかなと思います。

王墓を象徴するような壁画
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より

壁画を見て喜ぶフェルンと、それを見て笑顔になるフリーレンの描写は、第4話の新年祭の朝日を見るシーンと重なって、エモい演出になっていましたね。

壁画を見て喜ぶフェルンとそれを横目で見るフリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より
新年祭での朝日を見て喜ぶフェルン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第4話より

ゼンゼの戦闘能力

エーデル達が複製体ゼンゼと戦闘するシーンで、おそらくエーデルが魔法で、大きめの岩を飛ばしていた描写が、アニオリとして追加されていました。

魔法で岩を飛ばすエーデル
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より

メトーデには戦闘能力が皆無だと評されていましたが、結構殺傷能力の高い攻撃を繰り出していましたね(笑)

エーデルの戦闘能力が皆無だと評するメトーデ
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第51話より

ダンジョン攻略の途中経過

話の途中で、各受験者のダンジョン攻略の途中経過の描写が、アニオリとして追加されていました。

特に、ジャンプするラントだったり、絶望するトーンだったり、所々面白かったです。

ジャンプするラント
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より
絶望するトーン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より

複製体ヴィアベル達との戦闘全般

ヴィアベル達が自身の複製体達と戦闘するシーンについて、様々な戦闘方法で対峙している描写が、アニオリとして追加されていました。

原作漫画では、ヴィアベルが戦闘相手を割り振っていたので、てっきりそれぞれ別れて戦闘していたのかと思っていましたが、アニメでは団体で行動し、各々の攻撃は割り振った相手に当てている感じでしたね。

団体で行動するヴィアベル達
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より
対戦相手を割り振るヴィアベル
原作:山田鐘人/作画:アベツカサ 漫画「葬送のフリーレン」第49話より

エーレが「石を弾丸に変える魔法」を、石を一箇所に集中させて、ガトリングガンみたいに使っていた描写は、なんか格好良かったです。

ガトリングガンみたいに石を飛ばすエーレ
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より


おまけ

複製体フリーレンのラスボス感

アニオリというほどではないですが、複製体フリーレンの描かれ方が、ラスボスみたいな感じでワクワクしました。

空中からゆっくり降りてくる演出だったり、多数の攻撃魔法からデンケン達が必死に逃げる演出だったり、フリーレンの強者感が出てましたね。

空中から降りてくる複製体フリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より
複製体フリーレンの攻撃から必死に逃げるデンケン達
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第24話より

一方本物のフリーレンは、呑気に迷宮を楽しんでおり、その対比に笑ってしまいました。

呑気に迷宮を楽しむフリーレン
原作:山田鐘人・アベツカサ 監督:斎藤圭一郎 アニメ「葬送のフリーレン」第23話より


まとめ

本記事では、アニメ『葬送のフリーレン』第23話・第24話に登場する、アニオリ要素を紹介しました。

他に紹介していないアニオリ要素がありましたら、コメント欄にて教えていただけると有り難いです。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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