岸田首相の姑息な隷属主義

 岸田氏の二股外交とも取れる姿勢に、政治家としての矜持のなさを感じるのは私だけだろうか。自分は国賓待遇を受けて訪米した後、2週間足らずで副総裁を敵陣の大将にご機嫌伺い(もしトラ対策)の訪米をさせる外交センスは、強かさを越えた下品な奴隷感情そのものを現わしている。この手の外交は、対等国との関係でこそ意味を持つもので、今回のトランプ詣では尻尾を振るポチそのもので日本国民を著しく貶める外交だ。
冷泉彰彦氏は、6月選挙戦での「もしトラ」も万全を期している一つのアピールだとしているが、トランプに見放されたら、困ると本当に思っている国民が多くいるとしたら嘆かわしい限りだ。メディアに踊らされるのもいい加減にして欲しいものだ。私は、むしろ今の米国は同盟国あってのもので、抱きつきは米国の方であると感じている。従って、「もしトラ」は反って「日米同盟の見直し」を実現させるための好機だとも考えている。トランプが大声で吠えれば吠えるだけその機会が増す、バイデン氏再選の場合はなし崩し的に(今は既になっている)アメリカの植民地としての役割を担うことになる。何れにしても、自立する、決別することは痛み(身を削る)を伴う、避けては通れない宿命だ。


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