水清ければ魚棲まず
青木理氏の「劣等民族」発言は何かと物議を呼んでいる。加藤 成一氏の指摘の「レーニン前衛思想が根拠」というのは飛躍した解釈で、今日の左翼、リベラルと言われる人達の背景にそんなダイレクトな思い込みをする人は殆ど皆無に等しいと思うが、その僅かの部類もあるかも知れない。発言は間違っていないと思っているから、「謝罪もない」、言論の自由の範疇だろうと、しかし、『青木氏は発言を撤回し謝罪すべきである』。その根拠を『時代錯誤の「前衛思想」である』と批判している。「差別的発言」とは言っていない。
米山隆一氏は、『考え方は何であれ極めて差別的で、決してリベラルな在り様ではありません』と述べている。政治家として国民を愚弄するような、天に唾するような発言は決してしない、従って、米山氏の指摘を鵜呑みにする訳にもいかない。私は、長期一党専制政権的有り様において、それをしっかり支えてきた国民の思考経路とそれを裏打ちする精神風土は、青木氏にとっては到底受け入れられない、昨今特に右傾化にあるメディア、マスコミ媒体に対して倦んだりした、自民党の虚偽、虚像世界は許されて、社会は法律による雁字搦めで窒息寸前にもかかわらず自民党を支持する国民体質にもう飽きた、ギブアップした発言だと思っている。
従って膳場サンモニを干されても覚悟は出来ているだろう。本人は津田氏との会話でまさかこんな反響になるとは思っていなかっただろう。
増々、「真水に鯉は住めない」社会に、専制国家になっていく。
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