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ナワリヌイ氏の正体

 ロシア反体制派の政治活動家というのは知っている、プーチンの目の敵で毒殺される訳だから、ロシアでの影響力はそれなりにあると思うのだが、突然の獄中死ということで英雄視されているが、サム・ポトリッキオ氏の記事からは、彼の左翼思想からは、少し疑問視がでる主体に複雑なものを感じる。

先ず第一に反プーチンの急先鋒でありながら、ウクライナからは好意的に認められていない。2014年のクリミア併合に賛成の立場を表明したからだ。その反発は、米国においても昨年、ポトリッキオ氏が在籍する米ジョージタウン大学の昨年の卒業スピーチの話者に、ナワリヌイの娘が選ばれたとき、ウクライナ人から激しい抗議があったとある。左派のロシア民族主義者という位置づけで、以前は、非ロシア人に対する人種差別的な発言を繰り返してリベラル政党から追放されたこともあるらしい。極め付きは、『ロシア人とベラルーシ人、ウクライナ人は同じ民族だ』という主張に変わりがなかったならば、全くプーチンと同じ民族主義者ということになる。およそ西側イデオロギーと相いれない思想の持ち主だと言える。
彼の支持者はネット中心の若者が殆どで、ロシアでの支持率は9%だったと報告されている。然らば、ナワリヌイ氏を殺害しなければならなっか理由は、プーチン権力に特化した運動だったからではないかと思えてくる。
平和、民主主義より先ずはプーチン打倒を全面に出していたからだとも考えられる。昨年、自家用ジェット機爆破で殺害されたワグネル・プリゴジン氏も直接、プーチンに反逆したかどで殺害されている。


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