「経済破綻」危機・ドイツ

 川口 マーン 惠美氏のドイツ経済社会の近況を報告している。単純に知るところは、GDPにおいて日本を越えた、人口も約8600万人と増加の一途を辿る、EUのリーダー国ぐらいだ。ただ私は、21世紀最大の評価に値するメルケル首相に対してはやや懐疑的にしか評価できないと思っている。
つまり、プーチンの暴挙を許す対ロシア政策を進めた、また今回、氏が問題視している「移民政策」を取り続けたことの二つが、今となって世界的混乱をもたらす元凶になっているという現実である。元よりメルケル氏はクリスチャンとしてその信じるところを実践したに過ぎない訳だが、意図しない状況が生まれてしまったことの現実は弁明のしようがない。

人間社会には、避けられない「矛盾」というものがある。その限界を悟ったメルケル氏はあっさりと2年前に表舞台から去ったと私はみている。氏は日本の移民政策に警鐘を鳴らしている訳だが、私は移民政策より以前の今の少子化の現象を真摯に受け入れて、先ずは9000万人人口規模の国造りを模索するのが優先されるべきだと考えている。安易に人口減少を移民策に頼るのは知恵が無さ過ぎる。先ずは「権力」と「資本」への妄信から解放されることから始めれば展望も見えてくると思っている。


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