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洋上の激闘!巨大マグロ戦争2024

1億1424万円のマグロ

初競り一番マグロを釣る瞬間をカメラはとらえた!

大間のマグロを扱ったTV番組が好きです。
テレビ東京で毎年この季節に放送している気がします。

豊洲(昔は築地の)マグロ初セリのタイミングで放送しているのかもしれません。

今回は、【洋上の激闘!巨大マグロ戦争2024」★独占映像!初競り一番マグロを釣る瞬間】

というテレビ番組のウォッチング記録です。

ちなみに、私は大間出身では無いですが、青森県の生まれなので、ついつい毎年この番組を見いってしまいます。

想いが溢れて、8000文字になってしまったので、気になる目次からどうぞご覧ください。

あおりVTR


まずこの番組の好きな所の一つ目は、テレビ的なアオリVTRです。
全体のオープニングでは、名場面のダイジェストがこれでもかと流されます。

「悲報」「涙」「津軽海峡は漁師の戦場」「平成から令和へ20年」「巨大マグロ」「壮絶格闘劇」などなど、もはや演歌の世界です。

そして、屋良勇作さん、浜田治貴さんのナレーションもこの番組の名物のひとつです。

なお、念のためもう一つの長寿特番番組、『マグロに賭けた男たち』(テレビ朝日)も同じようなマグロ漁を扱った2003年から続く番組ですが、こちらは、また別の局が制作した番組なので、ご注意ください。

非常に似ている番組なのですが、どちらも個人的には大変お気に入りの番組です。


🄫テレビ東京

エピソードその1 龍飛おしどり夫婦vs215kgお化けマグロ


最初のエピソードは、竜飛の名物マグロ名人 水島さん(77歳)の物語。
50代でマグロ漁をはじめた遅咲きの漁師と妻・夏子さん(74歳)のお話です。

水島さんは、一ヶ月以上マグロが釣れないスランプだった。
自分は影で見送るのが役目と語る妻の夏子さん。
なんとか夫にマグロを釣らせたいと、20年以上海の神様に手を合わせて祈っています。

そして、最初のエピソードのタイトルコピーに、

「たとえ老いたとてオラは闘う!名物夫婦が挑むお化けマグロ ~青森・龍飛~」

この各章のタイトルも毎回、秀逸です。

水島さんの漁法は、イカ(アオリイカなど)を使ったダンブ漁という方法だということが説明されます。

しかし、マグロは簡単には釣れません。「経費がスゴイ、燃料が、、、」と青森なまりで水島さんはボヤキます。

そして、そんなときは妻の夏子が車の移動販売で土産物を売って、家計を支えています。

ここで、マグロのファーストヒットのシーンとなります。
この番組で、よく聞く漁師たちのセリフには次の2つがあります。

「ヤー、ヤー、ヤー」
「喰った!」

です。

前者は、針にマグロが掛かった反応があった時によく使われます。

釣りでは、アタリと言うのでしょうか。標準語にしづらいのですが、ヒットした驚きの「やった!」「きたきたきた!」という感じ、「わーわーわー」「いくぞ、いくぞ」といったニュアンスになるでしょうか。

後者は、しばらくして、マグロがしっかりエサを飲み込んだ時に「喰った!」と叫びます。船に設置されたテグスを巻き取る装置を使いながら、さらに手でテグスを手繰り寄せていきます。

だいたい、このどちらかの台詞でBGMがテンポアップして、ロック調や津軽三味線調に変わるのも、視聴者の興奮を掻き立てる手伝いをしてくれています。

少し難しいのですが、青森弁は同じ言葉でも、使う状況で意味合いが違う言葉が多いので、同じ「ヤー、ヤー、ヤー」でも使う状況や言い方で意味合いが変わります。

「ヤー、ヤー、ヤー、ヤー、ヤー ↑(語尾が上がる場合)」は、
先程の興奮を表す意味合いで、

「ヤー、ヤー、ヤー、ヤー、ヤー ↓(語尾が下がる場合)」は、
落胆やあきらめ、あきれた様子を表す意味合いになります。

さらに、あと二つよく使われる台詞も紹介しておきます。

「電気ショッカー!(投げろ)」
「切れだっ!!(逃した)」

です。

電気ショッカーは、マグロを釣り上げる手前でマグロを感電させるために、テグスづたいに投げ入れて電気ショックを与える道具です。マグロを気絶させる用途があるため、ショッカーが出ると視聴者の私たちも「釣れるか!」という期待が高まります。

そして、「切れだっ!!」はそのままの意味で、テグスが切られる場面が度々映し出されます。番組の構成として、前半では一度マグロを逃すシーンが描かれるので、この「切れだっ!」もよく使われます。

水島さんの漁に話を戻します。

失敗を重ねた3日後、再びのトライで水島さんは、お化けマグロ(目方215キロ)の獲物を釣り上げます。港に帰ると夏子さんがタンバリンを手に、笑顔で夫を迎え入れます。

この日は、祝勝会が開かれ、友人と妻を招いて近所の焼肉屋さんで3人での晩餐となります。

ここでの、ナレーションの構成が素晴らしく、実は、竜飛の漁師は、現在わずか3人しかいないことが告げられます。77歳の水島さんでも竜飛で最年少。焼肉屋で祝杯を一緒にあげていた仲間が、実は竜飛の最長老漁師の成田さんだということが説明されます。

そして、エピソードは二人目の漁師、成田さん(82歳)へとバトンタッチします。

そして例のタイトルコピーが続きます。

「最長老漁師の前に超巨大マグロ出現! 龍飛岬 暁の死闘 ~青森・龍飛~」


🄫テレビ東京

エピソードその2 龍飛82歳最長老漁師vs265kgMEGAマグロ


成田さんの漁もアオリイカを使った漁法。竜飛の海は、小魚やイカが豊富で、それを求めてマグロがやって来るのだと言います。

成田さんが漁に出た日の冬の海の空には、雷と稲妻が実際に鳴り響きます。ドキュメンタリーならではのリアルな自然を捉えた抜群のキラーカットが早々に挿入されます。

成田さんは1.5トンの小さな船で漁に出ます。購入した当時の価格は30万円。装備はGPSと魚群探知機の最低限の機材のみ。その他の漁に使う道具にも余計なお金をかけずにその他の道具はすべて自分で手作りしています。

「90歳まで漁をやる」「竜飛のマグロ漁の火を途絶えさせたくない」「オレが辞めたら2人になってしまう」と、成田さんはやさしい口調で朗らかに笑います。

別の日、成田山は小浜スペシャルというトビウオを使った漁法に切り替えます。小浜とは、大間のレジェンド漁師で引退した小浜さんのことで、その伝説の漁師が好んで使った手法を、大間の小浜さんから引き継いだのが龍飛の成田さんだったのです。

死んだトビウオをまるで生きているかのように動かして、マグロを誘うという独自の漁法です。

そして、例のBGMが変わります。時はすでに夕刻。ついに小浜スペシャルにマグロがかかります。

船の下に逃げ込んでテグスを切ろうとする巨大マグロと82歳の最長老漁師の戦いがはじまります。30分以上の根比べの末、とどめの電気ショッカーから、気絶したマグロののど元に、最後のチカラで手にしたモリを突き刺します。

頼む!効いてくれ…

ついに、巨大マグロが海面から顔を出します!マグロの血が海に流れて、水面を赤く染めます。

巨大マグロを仕留めると、あまりの大きさに船の甲板まで上げられず、そのまま引っ張る形で港まで戻ることになります。推定200キロと予想していたマグロは、実際に計測すると、265キロを記録。80歳を超えた漁師が、200キロ越えのマグロを吊り上げるのは、約20年続く番組でも初のシーンだったというナレーションが続きます。

🄫テレビ東京

エピソードその3 大間・子だくさん漁師vs暴れマグロ


ここで、場面は夏の7月の大間に切り替わります。3人目は若手漁師の菊池さん(32歳)。父であり師匠の菊池正義さんは、大間で年間水揚げ量1位を記録し続ける最強の漁師です。息子の菊池さんは、父としても漁師としても正義さんを、どうしても越えなければなりませんでした。

続いて、ナレーションで、菊池さんには若くして5人の子どもがいて、大間の子だくさん漁師という肩書がつけられ、タイトルコールがなされます。

「子どもは5人!家族を守れ 32歳子だくさん漁師が挑む暴れマグロ ~青森・大間~」

菊池さんの漁法は父親譲りのはえ縄漁。通常は3人などで行う手法で、手間がかかる分、マグロがとれる確率も高いと言われています。

菊池さんの船は、3トンの小型船で、父親の9トンの船に比べても小さく、その船で、一人ではえ縄漁に挑むと言います。エサは、サバを使用。イカより獲りやすい点がメリットで、早くエサを確保してポイントに移動しないと早い者勝ちなので負けてしまうと菊池さんは語ります。

エサ取り後、4時間をかけて20マイル移動した、太平洋沖が今回の狙うポイント。その燃料代は5万円かかるそうで、マグロが取れなければもちろん赤字になるわけです。

ライバル船は15艘ほど、この日は、真夜中に出て早く到着したので良いポイントがとれました。

5キロほどある縄を仕込んで、菊池さんのマグロ漁がはじまります。縄を入て2時間後、朝日と共に仕掛けの回収をはじめます。

マグロは傷がつくと値段が下がるので、菊池さんはマグロがヒットした後も、じっくり時間をかけて丁寧に釣り上げる方法を選びます。

はえ縄という漁法のせいなのか、本人が若くて体力があるからなのか、マグロとの死闘というよりも、この回はあっさりとした格闘の印象が強いです。

その分、釣り上げた後の船上での神経締めや、血抜きの工程、氷にマグロを詰めるまでの作業行程が丁寧に説明されます。5分の間に作業を終える技術も新鮮にマグロを保つための技術だそうです。

この日のマグロは、115キロ。30万円の稼ぎとなりました。
戻った港には、父が待っていました。褒めるわけではなく、父は、厳しく師としてのアドバイスを息子に伝えます。

今では立派な大間の若手漁師の菊池さんも、子どもの頃はやんちゃでならしていました。高校卒業後、父の元で修行して、独り立ち。父はまだ息子を一人前とは認めていないとカメラの前でインタビューに答えます。自分で何でも工夫をしないと、魚は獲れないとマグロ漁の厳しさを諭します。

菊池さんの漁が再び始まります。ここで、菊池さんがカメラに向かって「テレビでは一攫千金というけど…」と言葉を漏らします。そこには、マグロ釣りはそんなに簡単ではないという漁師の本音が見え隠れしています。

このセリフが、この後のフラグになることは、実はわかっていました。放送日の前に、すでに豊洲の初セリで競り落とされた大間マグロを釣り上げた漁師を私はチェックしていたからです。(詳細はここでは伏せます)

このあたりの構成の妙もTVづくりのプロたちの技術が見え隠れしています。

それぞれの漁師がただ漁に出てマグロを釣る。それだけで、3時間を超える特番を制作するのだから、彼らもまた漁師に負けず劣らずプロの職人なのです。

そして、次の漁の場面では、菊池さんの投げた電気ショッカーがマグロに効かないという状況が映し出されます。これも番組の名物演出のひとつです。

ショッカーのあたりが浅く、マグロに届き切っていないことが原因でしたが、格闘の結果、菊池さんは、105キロのマグロを無事に釣ふり上げるのでした。


🄫テレビ東京

エピソードその4 激闘!大間No.1漁師vs怪物マグロ


続くエピソードは、ぶっつけ漁を得意とする熊谷さん(60歳)。ソナーでマグロの群れの動きをさぐって、群れの前に先回りする手法で、マグロの鼻先にエサを投げて、ぶっつける様から名付けられた漁法です。熊谷さんのマグロの動きを予測する技術は大間でもトップクラスで、その技術を生かして昔ながらの一本釣り(一人乗り)にこだわったスタイルを貫いています。

一本釣り(一人乗り)で2015年、2016年の過去2回、2年連続で大間での売り上げ1位を記録したNo1漁師の熊谷さんにカメラは密着します。

しかし、大間でも昔は一本釣りが主流でしたが、最近では、若手の漁師のほとんどは、はえ縄漁に切り替えており、それにはある理由があるとナレーションが続きます。

一本釣りの神業を目の当たりにすることになると、煽ったところで、タイトルコールが入ります。

「一本釣りこそ俺の生き様!! 大間No.1漁師が怪物マグロと大激闘 ~青森・大間~」

生涯一本釣りにこだわる熊谷さんのプライド。しかし、近年、大間にエサになるイカが減り、大間近海をイカは通り過ぎてしまうと言います。大間でのマグロの数が減ってきているため、多くの漁師が太平洋沖まで漁に出るようになり、広い海でのはえ縄漁が主流となったといいます。

熊谷さんが一本釣りにこだわる理由は、レジェンド小浜さんをはじめとした、昭和の怪物漁師たちの記憶があるからでした。その先輩たちに憧れて、カッコいいなと思ってマグロ漁をはじめた熊谷さんには、その思いがあり、生涯一本釣りにこだわるっているのでした。

「これで決めたら一生行く」とかつてのNo1漁師が心の内を明かします。

そんな状況からか、本来、TVでは公開しない独自の一本釣りの仕掛けを作る様子の撮影をカメラに許可します。ひとつひとつの道具に心を込める、その作業にも昔ながらの漁師のプライドが垣間見えます。

熊谷さんはエサにフクラギ(ブリの幼魚)を使用しています。午前2時30に大間を出港して太平洋へ遠出をすると、3時間ほど経過して、朝日が昇ります。

そして、マグロのエサになるイワシの群れをソナーが探知します。エサとなるイワシの動きからマグロの動きを予測して、熊谷さんが船を進めると、ついにマグロを発見します。

熊谷さんはマグロとの格闘を「やりとり」だと話します。マグロが疲れるまで、その動きに合わせて手でテグスを引く。その手ごたえを介して、熊谷さんは獲物との命の「やりとり」を繰り返していきます。

長時間のかけひきの末、ついに、熊谷さんがショッカーのボタンを押し、ブザーの音がけたたましく画面に響きます。マグロとの死闘を制したのは、一本釣り漁師の熊谷さんでした。

「大きいぞ」と言う声からも、期待値が上がります。計測では236キロを記録し、嬉しさのあまり熊谷さんは「どうすんだよコレ」と笑顔を見せます。

再びソナーが反応し、2匹目もヒット。この日、大物を含んだ2本のマグロを釣り上げたベテラン一本釣り漁師は、その腕とプライドだけで怪物マグロに勝利したのでした。

港に着く前に、「シビれるな」といった熊谷さんの言葉にマグロ漁の醍醐味がつまっているようでした。

🄫テレビ東京

エピソードその5 ふたりの娘を育てるやもめ漁師


番組が長年の放送の中で撮りためた、かつての映像のダイジェストが流れます。18年間におよぶ奥さんや幼い家族と過ごした日々の映像。

その8年後の2014年、朝仕事に行って、帰宅した漁師の細間さんが家に戻ると最愛の妻は、くも膜下出血で亡くなっていたのです。

2人の娘を男手一つで育てるやもめ漁師の細間さん(45歳)。以前の番組では、長女の函館への進学、一人暮らしまでの様子を番組では追ってきました。

長女の進学資金のためにマグロを釣り上げた細間さんが、「妻が釣らせてくれた」と話した過去の放送も見ており、その記憶は鮮明に残っていました。

今回は、18歳の次女心寧(ここね)さんが母親と同じ介護士になる為に、大間から離れた青森市内の短大への進学を控えていることが告げられます。母のようになって、困った人を助けたいという次女の夢を、父はかなえることが出来るのでしょうか。

ここで、タイトルコールとなります。

「愛娘の夢は俺が叶える! やもめ漁師奮い立つ!巨大マグロとの決闘! ~青森・大間~」

大間のやもめ漁師の細野さんの船は、父親から譲り受けて30年以上たった船でした。修理には20万円~30万円ほどかかると言います。漁に出る前から赤字の状態の細間さんの漁がはじまります。

長女の愛華(あいか)さんは、現在は家族と離れて函館で一人暮らし。看護学校を卒業して、看護士として病院に勤務しています。カメラのインタビューで長女は、「はじめて一人暮らしをして、あの時に父が一人で家事や食事をしてくれたことの大変さが身に染みた」と話しています。

細間さんの漁法は、前述の大間の小浜さんゆずりの小浜スペシャル。大間の最長老レジェンド漁師から竜飛の最長老漁師に引き継がれた以外では、小浜さんにだけに譲られた特別な療法です。かつて不漁が続いた細間さんが、小浜さんに土下座をして譲り受けたことも過去の番組でも取り上げられています。

大間のレジェンドの小浜さんが、息子のように可愛がって接した細間さんにだけ伝えたトビウオを使った幻の技法で、細間さんはマグロに挑みます。

細間さんは、娘のために「一番得意な方法でいくしかないだろう」と照れくさそうに、漁の準備をしながらカメラに決意を語ります。

その小浜スペシャルにマグロが掛かります。しかし、テグスが切れ獲物を逃してしまうと、細野さんは思わず「ヤ―イ(なんだよー、くやしいな)」と例の方言を発します。

そして、ナレーションは、細間さんの抱えるもう一つの問題を視聴者に告げます。

242キロと60キロの合わせて約300キロというマグロの漁獲制限枠が設けられており、細間さんは年間で、約300キロまでしかマグロを獲ることができない決まりとなっていました。資源管理に基づいた世界的な取り決めのため、破るわけにはいきません。

細間さんは、マグロ漁だけでなく、夜に船を出しブリを獲ります。1キロ50円で1日3万円とはいえ、2人の娘たちを外に出すには稼がなければなりません。

その日、長女がサプライズで帰省し、細間さんの誕生日を祝います。そして、次女の心寧さんの合格発表の日となり、心寧さんに青森の短期大学の合格通知が届きます。

しかし、進学には1年で83万円の学費とその他の経費で、年100万円ほど必要になります。きびしい家計の中でも、細間さんは「ワイ(自分)だちの娘だもの、やるしかない」と小浜スペシャルを手に、再びマグロ漁に出ます。

そして、「喰ってら!喰ってら!」というあのセリフが聞こえ、突然のアタリと共に、マグロとの戦いがはじまります。

BGMはハリウッド映画のような、TVでよく聞くダイナミックで緊迫感のある曲へ。細間さんがテグスを引くと、マグロが引きかえします。マグロが力づくでテグスを切ろうと海へと引っ張り戻すのです。

細間さんは、マグロに気づかれないように、焦らずに、少しずつテグスを手繰っていきます
。長期戦の様相の中、マグロが再びテグスを引きます。「ヤイヤイヤイ、(おいおいおい)まずいな!」

勝負所と見た細間さんが電気ショッカーを投入します。そして、海面に浮かび上がったマグロの白い胸に向かって、力いっぱいモリを突き刺します。「やったぞ!」と思わず細間さんの声が漏れます。

娘のための「やった」だったのか。釣り上げた245キロのマグロは、およそ100万円を稼ぎ、当面の学費の目途は、なんとか立てることが出来ました。

やもめ漁師が娘のためにマグロを釣り上げると、場面は細間さんにトビウオ漁を教えてくれた師であるレジェンド小浜さんが92歳で亡くなった際の映像に切り替わります。

2023年の9月のことでした。

知らせを聞き小浜さんの家を訪ねた細間さんは、涙ながらに仏壇に手を合わせ、小浜さんへの思いが口から溢れます。

師の遺影を前に細間さんは、「親以上に親だったがもしれねえな」と本音を漏らしました。

タイトルコールが、

「レジェンド漁師・小浜文雄逝く 激闘の記録 そして最後の夫婦物語」

ナレーションや煽りは無く、静かに画面の左下にそのテロップは表示されます。

そして番組は、レジェンド小浜さんの物語へと進んでいきます。

その他のエピソード


ここから、これまで20年間の小浜さんとの漁の秘蔵映像のエピソードや、冒頭の予告通りに、1億円超えの初競りマグロのエピソードに突入していきます。

この記事では、ここで筆を置くことにします。(キーボードですが)。

番組は、配信中はTverでも見れますので、マグロ漁師たちと、その姿を撮らえたテレビマンたちの熱い戦いが気になる方は、是非ご自身の目でご覧ください。

毎年、胸を熱くさせてくれる大間のマグロ番組にこれからも目が離せません。

勝手に告知


そして、1月7日の放送と配信に続いて、毎週金曜には、最新作の「新マグロにかけた男たち2024 天国と地獄」(全10話)がTverで順次配信されるそうなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。

今回紹介した番組はTverで現在配信中です。


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