トウカイテイオー【おそらく聞いたことがない話】
1991年の競馬界の話題の中心にいたのは、トウカイテイオーという一頭の若駒だった。レース中一度も鞭を使われない楽勝つづきのままでデビューから無傷の4連勝を飾り、同世代の強豪たちがひしめくクラッシックロードに駒を進める。そして初戦の皐月賞を快勝、あっさりとGⅠ競走を制した。さらに次走、日本競馬最高峰のレース、日本ダービーにおいても、後続に3馬身の差をつけ圧勝。 人々は、トウカイテイオーの鮮やかな勝ちっぷりに賞賛を送った。競馬ファンは言った。「まるで父親の生き写しだ」
トウカ