見出し画像

【お仕事告知】『総特集 水野英子ー自作を語る』(河出書房新社)

 1月の末に刊行された『総特集 水野英子ー自作を語る』(河出書房新社)に、「序章 なぜ水野英子は「女手塚」と呼ばれたのか:銀の花びらひらくまでーー水野英子と『少女クラブ』」という文章を寄稿しています。

 タイトルにも明らかなとおり、水野英子にとって初の長編連載となる「銀の花びら」以前の仕事を中心にまとめています。そんなマニアックな視点の文章を巻頭に載っけていただいて、大変ありがたいことです。

 水野先生自身による詳細な語りが収録されているので、私の文章はなんだか余分な気もしますが(と言いつつ、なかなかいいものを書いたとも思っていたりもしますが)、単行本化のさいにカットされた各回扉絵や『少女クラブ』読者ページの扉絵など、貴重な図版も大量に収録されていて素晴らしい本なのでぜひ手にとってみてください。
 
 そして、その勢いで水野英子作品にも手をのばしてもらえるとうれしいです。
 電子だとebookjapanでけっこう読めるのです。
 

 個人的には「ジェニーの肖像」の翻案である「セシリア」を、元ネタを同じくする石ノ森章太郎「きのうはもうこないだが、あすもまた・・」と読み比べてみるのもオツなものではないかと思います。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?