見出し画像

Google Bardの現在地点(2023/4/1)

OpenAIのchatGPT旋風の中、Google Bardの精度が高いといった記事がいくつか見受けられるようになってきました。実際に検証してみようかと思ったら、米国/英国のみの一般公開とのこと。

それは仕方ない、、と考えて、米国GoogleアカウントでBardの利用申請をしたところ、、、waitlist入り。。。

Google Bardを利用申請した際に表示された画面

さすがに、「おいおい・・・」

世の中のニュース記事では、GPT-4とBing AIがすごい。いやいや、Bardも捨てたもんじゃないといった論評が出てきているところではありますが、米国/英国に絞った一般公開にも関わらず、waitlist入りになると言うことは、計算資源(サーバリソース)を節約しているに他ならない。

Googleの場合には、広告収入が売上の大半を占めるため、Bardが大人気となると、自社売上を毀損するので、仮に高精度の生成AIがあったところで、流行になって欲しくないと願っているところが、本音のところでしょう。

ChatGPTにしろ、BingAIにしろ、拙いことは、多くの人が理解しているところなので、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」そのものを、シリコンバレーのビッグテックから観られるのは、大変面白い状況と言えます。

投資の観点から言えば、GoogleはGoogleSearchを始めとして、Adsenseによるエコシステムによる強固な城池(moat/モート)を構築して来たわけですが、生成AIによって、大きな逆風と巻き戻しが生じるかもしれないというのは、強固な城池であったとしても、ゲームチェンジが生じる可能性があるとの教訓になるものだと、改めて。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?