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帰化申請中に想定される、行政や周囲とのやり取りで精神的に参らない方法 -マイノリティな状況を楽しむ-

こんにちは!アイビーです。

今回はおおよそ1年半に渡る帰化申請準備&申請許可待ちを経験した身として、

都度関わる【行政機関】とのお付き合いの仕方についてお話しようと思います。

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主に在日コリアンの方が帰化(日本国籍取得。日本は二重国籍を認めていないため、帰化後は既に持っている国籍を放棄する形になります)を決意し、具体的な行動に移すまでには多かれ少なかれさまざまな葛藤があるかと思います。


・他の家族や親族の説得、気持ちの整理

(在日コリアンにも様々なパターンがあります。日本生まれだけれども教育は朝鮮学校であるパターン、日本生まれ日本の教育を一貫して受けているパターン。"ウリナラ(朝鮮語で祖国という意味合いです)"に親しみを持っている人持っていない人、両方がいます。父母や他の親族はウリナラを心の拠り所にしているけれど、自身が全くそう思えていない場合...まずアボジオモニ(朝鮮語でお父さんお母さんの意)に自分の考えを話して場合によっては説得する必要があります。帰化申請の手続きの最中でアボジオモニの署名も必要になったりするので、まずここをある程度乗り越える必要があります)


・これからかかるであろうコストの問題

(帰化をする際は行政書士さんにご依頼をして一緒に書類を集めたりするのが一般的です。その際に差はあると思いますが、トータルで25万円ほどのお金がかかります。またさまざま機関とのコミュニケーションコストと時間もかかり、正直この境遇に生まれなかったら生じなかったコストが多々ございます)

これら上記の葛藤を乗り越えて、「よし、帰化しよう!!!」とするのだから、よっぽどモチベーションが高くないとまず成人になってからは帰化しないと思います。(私の場合は"息子と同じ苗字になりたい!"という強い動機があったため今回の帰化に至りました。詳しくは既に投稿のこちらのnoteを御覧くださいませ。)

*ちなみに帰化のタイミングとしては、未成年の時に親が帰化する時に、親のはからいで子供も一緒に帰化しておくパターンが一番スムーズです。成人してからその人が自分の意志でやろうとすると書類を集めるのも全て自分でコストもかかります。


そのため、帰化申請する!と具体的にアクションを起こし始めると、本人はものすごくいろんな事を考え始めるし、申請準備中に「今までの人生でどこに住んだことがあるか」「どの学校を卒業したか」「どんな職業に就いたか(アルバイト含む)」「どのような交際関係があったか」なども洗いざらい行政書士さんにお話して

「私にはこういう歴史があり、こういう人物なんです」という書類を機関にお見せするために作る訳なんですよね。

改めて自分と向き合うし、自分の境遇について嫌という程に考えさせられるわけです。

そして強制的に入ってくる情報も多くなり、日本の戸籍制度と韓国の戸籍制度の違いとか、戸籍制度の矛盾や不便さみたいなものに気が付き始めます。


私は現在長野県長野市に住んでいるのですが、基本的に長野の行政機関の皆様とやり取りを終始させていただきました。

おそらくなのですが、東京や大阪(特に関西の方は在日コリアンの方多いので帰化申請の数も多いはず)などの都市部は帰化申請をする方も多いと思うので、行政の方もそういった方の対応数もそれなりにあるでしょうから「このパターンはこう対処する」というのがある程度あると思うんです。

長野はまず、"在日コリアン"という存在の総数が少ないこともあり、今回の帰化申請でも度々そもそも在日コリアンという存在が認知されていないという壁にぶち当たりました。

これは行政機関にかかわらずなのですが、直接の友人知人にも「アイビーさんって韓国人だったの??一体どういうことなの?」という反応を少なからず頂きました(ネガティブな反応ではなく、不思議!なんで?という反応です。)

その度にこちらとしては1からこちらの状況を説明しなければなりません

正直この説明をしている時間って、一生で換算するといったい何時間なんだろうなって考えました笑。これって私が朝鮮半島のルーツを持って日本に生まれなかったら、生じなかった出来事なんです。境遇って不思議です。自分で選んだわけではないのにそもそも背負っているという。そして「なにか意味があったからこうなったんだな」って考えないとこの状況を楽しめません。

行政機関でも、特に経験が浅い方が対応される場合、

お相手よりも自分のほうが戸籍制度や帰化に詳しい、という現象が起こり、1から説明します。

そして行政機関は基本的に縦割りですので毎回同じ説明をします。

社会的にマイノリティであることを毎度毎度突きつけられますが、ここで重要なのは「この状況を楽しむ」「決して悲観しない」ということです。

このnoteを読んでくださる方は様々いらっしゃるかと思いますが、今現在「帰化申請したいな」「帰化申請しようとしている」少し前の私と同じ状況の方には特に届いて欲しいメッセージです。

あなたの境遇から生じるさまざまな葛藤、痛み。それはあなたに不便をもたらすかも知れない。けれど決して「楽しむ」という視点だけは、失わないで欲しい。

帰化申請は始めればどんなに時間や手間がかかっても、諦めなければ終わります。"的"を見失わず、自分自身を見失わずに頑張ってください.

応援しています。


【追記】2020年3月26日 22:35

正直帰化の手続き中に心が折れかけることが何度かありました。「この境遇に生まれなかったら、こんなめんどくさいこと経験しなくてもいいのになぁ...」とも。けれど全てが終わった今では、貴重な経験したなって思うし、過去の自分のような方に血肉のリアルをもって寄り添えると思うのです。






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