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合言葉は「ナタデココ」 (長野県伊那谷環境保全活動)

9月3日から9月5日にかけて行われた「伊那谷環境保全活動」の様子をご紹介したいと思います。

今回は、今年の6月に飯田市内で女子高生がサルに襲われケガをした事故があり、「竹林整備を通して、安全な通学路を作る」という目的のもと、飯田風越高校付近の竹林整備を行いました。

現地に着くとまず、カウンターパートであるNPO法人いなだに竹Linksの曽根原さんから安全講習としてナタの使い方を教えていただきました。私自身は、竹を切ることだけでなく、ナタを使ったこともなかったため、大変勉強になりました。
その後は、実際に竹林整備に取りかかりました。作業は、手のこと呼ばれるのこぎりで竹を切り、ナタを使って枝打ちを行い、切った竹を運ぶという流れで行いました。また、切った竹の中でも、枯れた竹はきれいに並べて棚にして、青い竹は専用の機械を使い竹チップと呼ばれる肥料にしました。

休憩中には、現地の方から長野県の方言に関するお話もありました。ここで実際に教えていただいた方言の中から問題です。長野県の方言で「おべちゃ」は何という意味でしょうか。ヒントは皆さん絶対に入ったことがあるあれです。ぜひ考えてみてください。

正解は「お風呂」でした。
「おべちゃ」という響き、なんだか可愛いですよね。

作業をすべて終えた後は、竹の隙間から日の光が差し込むようになり、明るい通学路になりました。この景色を見たときの達成感は忘れられません。

2日目の作業後は、竹灯籠の見学をしました。現地の方によると、竹灯籠の文字や模様も一つずつ手作業で作られているそうです。写真では魅力が伝わりきらないので、ぜひ現地に行って実物を見てほしいと思います。

私は、実際に現地に行ってこの活動に参加したのは初めてでしたが、現地の方々の熱意がとても伝わってきて、終始圧倒されていました。活動中は、現地の方々とコミュニケーションを取る機会が多く、お話をしていく中でもっと自分たちにできることがあるのではないかと考えさせられる3日間でした。竹林整備という環境保護の分野の活動でありながら、現地の方々とお話する機会が多く地域活性化の活動のような要素も感じました。

さて、この記事のタイトルですが、なんで「ナタデココ」なんだろうと思った方はぜひ現地の活動に参加してみてください。この答えがきっとわかるはずです。

東洋大学4年 森彩花

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