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起業せずにはいられなくなる!? #NEXT CITYのやばすぎる仕掛け

規模も内容も規格外のカンファレンスとなるIVS2023 KYOTO。一体どこが「やばい」のか、IVSやばいラジオ(2023年5月19日配信)の内容の一部を編集してお届けします。
今回はIVS史上はじめての試みとなる、起業家を目指す人々のための企画NEXT CITYについて深掘り。IVSの企画を進める前川寛洋と今井遵が熱く語ります。

みわたす限り、起業のことを考えている人ばかりの環境


今井 本日からちょっとずつ、NEXT CITYの魅力を伝えていきたいと思っています。ずばり、NEXT CITYは何がどうやばい?

前川 まず紹介したいのがインキュベーションエリアですね。日本全国の起業を促進している方々が大集結しています。

今井 そもそもインキュベーションって何ですか?

前川 広義で使われている言葉ですが、起業や事業を興すことを総合的にサポートする取り組みをしている方々をインキュベーターと呼んだりしますね。

今井 なるほど。今までのIVSは基本的にはアフターインキュベーターといいますか、要は既に起業されていて、おそらく事業のトラクションもある程度リファレンスされた人が集まるイベントでしたが、今回はこれから起業をしたい人たちにご参加いただくっていうことですよね。これはコンセプトとして大きな違いだと思います。

前川 起業した人の話を聞くと、身近に起業している人がいたり、スタートアップで成功している人がいたりと、インナーサークルの中にスタートアップや起業にまつわる経験を持つ人が多いようなんです。でも、そこってなかなか意図的にアクセスしづらいじゃないですか。起業を考えている人がどこにいるのか、いざ探してみようとしてもなかなかわからないですし。自分の周りに起業する人が急に出てくるわけでもないですし。
起業には興味があるけれど、この熱意をどこに向けたらいいんだろう、誰にどんな話しをしてみたらいいんだろうって思っている人はこのNEXT CITYに来ていただきたいんです。出発点に立つ人に必要な情報が全てがそろっている場所にしたいという思いで、NEXT CITYを用意しました。

今井 これまでのIVSは例えば事業が1案件売れたらチケット代は回収できるっていう金額設定で作られてきましたけど、今回から始まるNEXT CITYは、そうではない価値が提供できるようになっているっていうことですよね。

日本で一番、起業が身近になる場所

今井 NEXT CITYのLPには、「日本全国で最も企業が身近になる場所。北は北海道、南は沖縄まで、日本全国の地域を代表とするインキュベーターやVCが集い、起業に関する知見、仕組み、プロセス等、起業に関するありとあらゆる情報が得られます。また、同じステージの仲間が集うことで、同じくして挑戦する同士や共同創業のきっかけを手にすることも。」と書かれています。実際どんなコンテンツがあるんですか?

前川 注力エリアとしてお話ししたいのは、席ほどお話ししたインキュベーションエリアに加え、ソーシャルイノベーションエリアという2つの特設エリアです。
まず、インキュベーションエリアです。日本の各地域には、事業を興したり支援したりしている魅力的な方々がいらっしゃいます。そういった方々に、この3日間に大集合していただくんですね。参加者がこのエリアに行けば、自分の地元が北海道だろうが、名古屋だろうが、沖縄だろうが、どこの地域出身でも関係なく起業やUターンの相談ができます。例えば「自分のやりたいビジネスはこのエリアだと実証実験がやりやすい」とか、そういう基準で選んでいただくことができるんです。
起業したくても、自分で足を運んで北海道に行って相談して、その次は東北に行ってっていうのはしんどいじゃないですか。そこで、全国のインキュベーターが一堂に会してくれることで、自分の起業は日本のどこで挑戦するのがベストなのかを3日間で知ることができる。とても豪華な場所だと思います。
実は、このエリアを考えたときに頭の中にあったのは「地域のお祭り」でした。お祭りの最初の門をくぐると道の左右にいろんな露店があって、そこを通り抜けるとステージみたいなところがあって、何かイベントをしている……。インキュベーションエリアを想像したときに、すごくその絵が浮かんできまして。ヨーヨーやベビーカステラといった露店があるべき場所に、北海道や東北、東京や名古屋という形で、7地域を代表するインキュベーターの方がブースを出展しています。そこに行けば日本全国の魅力的なインキュベーターの方々から「起業しませんか」という誘いが飛んでくるという……。

今井 なるほど。インキュベーションエリアはステージやブースがある複合的なエリアなんですね。

前川 そうですね。ステージでセッションがあったり、ブースでワークショップができたり。他にもいろいろな体験ができるようになっています。

一歩目の障害物を乗り越えられる仕掛けがある


今井 来場者には、どういうものを持ち帰ってもらえるといいと考えているんですか?

前川 NEXT CITYは起業をしたい人、起業している人がマジョリティーな場所なんですよ。セッションを聞いてみたり、周りの人と話をしたりしても、みんなが起業を考えている状況がそこにはある。すると、それまで起業は「夢」ぐらいに思っていた人でも「起業は身近な選択肢なんだ」と認識が変わると思います。「起業なんて普通の選択肢じゃないんじゃないか」と不安に思っていたとしても、安心感を覚えて一歩踏み出せるようになると思います。

今井 それはいいですね。やっぱり、同じような志がない人たちの中で起業しようとすると、「危ないんじゃないか」「勝ち目はあるのか」っていう会話になりがちですからね。

前川 東京ではスタートアップという言葉が身近になってきていると思いますが、地域を変えるとまだまだ「スタートアップってなんだっけ?」とか「ベンチャーとは違うの?」といったように情報の量や理解の深さに差があります。価値を理解してくれない人たちのなかにいると心が折れそうになってしまいますが、このエリアに来れば、日本全国の同じ志を持った人とつながって、自分の選択肢が肯定される。

今井 いいですね。ちょっとクサい言い方になっちゃいますけど、お互いの思いを応援したり、共感できたりできる。バイブスの近い人たちが自然に集まってくるエリアなんですね。

前川 まさにそうです。さらには、自分一人で起業してみようと思っていた人が、馬が合う人をみつけて共同創業しようと考えるようになるかもしれません。新しい一歩を踏み出せる出会いや価値観を養える場所にできるといいなと思っています。
何より、ここには日本全国のインキュベーターの方々、いわゆる起業支援のプロたちが集まっているわけです。起業って「手続きってどう進めるんだっけ?」とか「何からしたらいいんだっけとか?」といったちょっとした障害が一歩目を止めていたりするじゃないですか。そういった起業に関する1から10までの問いを、いろんなポイントで相談できる環境なんですよ。「起業」ってすごく大掛かりなものだと感じている人が少なくないと思いますけど、事務手続きだけの話で言えば、書類を書けばすぐに会社はできるんですよ。でも、やったことがない人にとっては何をしたらいいのか分からない。だから不安なことや疑問に思っていることを一気に相談ができるというのは、かなり起業を促進できる取り組みだと思うんです。

アイディアも実行策も揃う。帰るころには起業がしたくてたまらない


前川 ソーシャルイノベーションエリアは、あらゆる社会課題と呼ばれるものや、起業の種となるような課題について、見て聞いて体験できるエリアです。市場について様々な領域のプレイヤーが話をしていたり、プロダクトを持ってきてくれたりします。「起業をしたいけれど、何をテーマにしようか」と悩んでいる人が、刺激を受けたり、テーマを発掘したりできる場になっています。

今井 なるほど。

前川 さらにアドベンチャーステージやネクストステージに行けば、あるテーマについて先陣を切っているリーダーたちがどんなことを考えているのかとか、今はどんな研究技術が進んでいるのかといった話を聞けるようになっています。
NEXT CITYは、ソーシャルイノベーションエリアの次にアドベンチャーステージやネクストステージ、そしてインキュベーションエリアがあり、最後に事業を起こすためのワークショップができるスタートステージという構成になっています。
起業の種をみつけて、先人の話を聞いてさらに理解が深まり、自分なりのイメージも湧いてきいてきたころに、具体的な起業方法がわかる……一度迷い込んでしまったら起業せずにはいられない、というストーリーになるんじゃないかなと。

今井 それはすごいですね。気づいたら「俺、この起業しなきゃいけないじゃん!」っていう気持ちになって帰ってくると。

前川 そうそう。NEXT CITYには、起業の意思決定をするために必要な情報も、相談する相手も、そして自分の熱量を上げてくれるような方も、全部揃っています。

スタートアップに限らずとも……


今井 スタートアップとしての圧倒的な急成長や社会的な大義っていう意志や熱量がある人しか来てはいけないということはないですか?

前川 個人的にはスタートアップは経営手法の一つ、すなわち戦略の一つでしかないと思っています。なので皆さんが始めようとしているビジネスや新しく価値を証明したいと思っているものに対して最適な起業手法を選んでほしいですね。
そもそもスタートアップといっても、エクイティの調達をしながら拡大するものもあれば、自分たちでキャッシュを作って大きくしていく方法もある。戦い方は多様なので形式にとらわれる必要はないと思います。
ただ、車輪の再発明と呼ばれるような既に誰かが解決したことをやり方を変えて利益をあげるのではなく、人々の生活や社会がより良くなるようにだとか、世界がもっと平和になるようにだとか、社会課題と呼ばれるものにチャレンジしていただきたい、興味を持っていただきたいというのが個人的な思いです。
NEXT CITYは、そういう起業のテーマが見つかりやすい企画になっているんです。やっぱり重厚長大な課題を解決していくのって結構な熱量です。NEXT CITYは既に熱量がある人にとっては得るものがありすぎるくらいの場所だと思います。一方で、3日間いろいろな企画に携わることでここから熱を上げていっていただければとも思っているので、参加を決めた段階ではまだまだスイッチが入っていなくても、志さえあればぜひ来ていただきたい。

今井 起業家になりたいという気持ちに火がつくような場所だということですね。よく学生さんと話していると「起業には関心があるけれどきっかけがない」って言われるんですよ。そういう、ちょっとでも関心を持っている方はぜひ立ち寄っていただいて、何かしらの刺激を受け取っていただければと。それから他のIVS2023 KYOTOのエリアを見ていただくと発見に深みが増すかもしれないですね。ぜひNEXT CITYからはじめて、充実した3日間を過ごしていただければと思います。

この配信の内容はこちらからお聞きいただくことができます。
#IVSやばい ラジオ | 謎に包まれたNEXT CITY を紐解く
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※可読性をあげるために、当記事は音声配信の内容を大幅に編集してお届けしています。
IVSの概要・チケットのご購入などは公式サイトをチェック
https://www.ivs.events/ja/2023


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