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2019年度IVR専門医試験 解答・解説

第18回(2019年度)のIVR専門医試験の解答・解説を作成しました。

問題用紙は日本IVR学会Webサイト(https://www.jsir.or.jp/docter_test/oldtest/)からダウンロードしてください。

1
(c)
皮膚線量はGyで評価する。3Gy以上の場合はその線量と部位を記録し、患者へのカウンセリング、10-14日後の皮膚の診察を行う。

2
(b), (c)
a. × 防護衣は折りたたむと防護材が断裂する可能性があるため、必ずハンガーにかけて保管する。
b. ○ 拡大透視を行うと被曝線量は増加する。デジタルズームは線量はそのままで拡大できる。
c. ○
d. ×パルスレートは上げると線量は増加する。
e. ×0.07mm鉛当量の防護眼鏡で70%程度の遮蔽効果がある。

3
(c)
管球側は散乱線が多いためより術者被曝が増える。X線検出器は近づけると線量は低下し、斜位照射は線量は増加する(ように自動調整機構が働く)。

4
(c), (d)
CBCTは透視装置を一回転させて断面像を得る手法である。空間分解能は高いが、コントラスト分解能は低い。撮像範囲は限定される。体動の影響を受けやすい。

5
(a)
a. ×喀血にはNBCAやゼラチンスポンジが選択される。
b. ○弛緩出血にはゼラチンスポンジ、凝固能異常があればNBCAが選択される。
c. ○下部消化管出血には金属コイルやNBCA
d. ○肺のAVMには金属コイルあるいはPlug
e. ○硬膜動静脈瘻はコイルやOnyx

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