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2021年度IVR専門医試験について

2021年度の放射線診断専門医試験を受験された方はお疲れ様でした。感染者数が最高を更新し続けるような中でしたが、無事?開催されました。合格された先生方はおめでとうございます。

さて、引き続き11月14日に東京でIVR専門医試験が実施される予定です。今年診断専門医を取得された方でも、申請資格を有していれば受験可能です。

申請資格
a) 日本国の医師免許を有すること。
b) 継続して5 年以上本学会会員であること。
   (入会から2021年7月31日までに満5年が経過していること)
   2016年7月31日までに入会された会員番号4004番までが受験可能。
c) 本学会の認めるIVRに関連する以下学会の専門医に相当する資格を有すること。
  ①日本医学放射線学会(放射線診断専門医または放射線治療専門医)
  ②日本脳神経血管内治療学会
  ③日本脈管学会
  ④その他(委員会での検討・認定を要する)
d) 本学会が認定した修練施設において2 年以上のIVRの修練を行っていること。
e) 過去5 年間のうち,IVR学会総会に2回以上出席していること。

資格の中で最もネックになるのが5年以上IVR学会会員であることということです。診断専門医と同じく放射線科6年目でIVR専門医を受験するためには放射線科の専攻開始と同時にIVR学会に所属していることが必要です。このことを知らずに取得が遅れてしまうパターンは多いので、研修を開始される先生方で、IVRに興味があるならとりあえずIVR学会に所属されることをお勧めします。

上記のほかに手技の実績と、研究発表の業績が必要になります。

臨床症例リスト
2016年1 月以降に術者または第一助手として施行したIVR 200 例に関し,学会ホームページにリンクする臨床症例リストの形式で作成したものを提出する。200例を超える研修実績がある場合も200例で申請すること。

種類別リスト
上記「IVR臨床症例リスト(200例)」症例のIVR種類別リスト
注:
1 .「IVR種類別リスト」内の詳細症例数は一項目で100例を超えてはならない。
2 .肝腫瘍の塞栓術,動注術は合算で一項目として扱い,100例を超えないこと。

症例については200症例必要ですが、同一の種類は100例までとなっているので注意が必要です。なおこの症例リストに200例の情報を打ち込むのに相当時間がかかります。早めにやることをお勧めします。

実績一覧
2016年1月以降に行ったIVRに関する学術発表と学術論文の業績をいずれか,または合わせて5編の一覧。
・5編のうち1編は必ず筆頭演者または筆頭著者であること。
・その他の4編は,共同演者または共著者でもかまわないが,それを証明する書類の提出が可能であること。
・筆頭著者の業績がない場合,1編は日本IVR学会の定める更新認定10単位以上の学術集会での筆頭演者発表とする。

研究発表については2020年度から10編から5編に条件が緩和されています。論文がなければ全て学会発表でも構いません。IVR地方会での筆頭演者発表1回+共同演者4回でOKです


全ての条件が揃っているなら、ぜひ受験しましょう。締め切りは2021年9月6日(消印有効)です。

申請書類はやると分かりますが、ものすごい紙の量になります。普通に封筒に入らない可能性もあるので、レターパックライトの利用が便利です。

昨年度は地方分散開催で、口頭試問がなく記述問題に変更でした(IVR専門医試験を受験しました)。本年度は診断専門医が同一会場で開催され、口頭試問がzoom使用ではありますが例年と同じくホテル個室での実施となったので、IVR専門医試験もこれに倣う可能性があります。

試験の開催方式は感染状況で変更される可能性もあるので、最新の情報を確認ください。

それでは。

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