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2020年度IVR専門医試験を受験しました

2020年11月8日に第19回IVR専門医試験を受験してきました。

本年度はCOVID-19への対策により、東京一箇所実施でなく、各地での分散実施となりました。また口頭試問が中止され、代わりに論述問題が実施されることになりました。もしかしたら2021年度も感染状況によっては同じ様な形で実施されるかもしれません。

試験時間は以下の通りでした。

筆記試験(マークシート):9:30~11:00(90分)
論述試験(口頭試問に替わるもの):11:20~12:40(80分)

筆記試験については例年通りの形式で、新作問題がいくつか見られたものの劇的な易化難化は無かった様に思います。試験用紙は現場で回収されましたが、いずれIVR学会のサイト上にアップロードされると思います。

論述試験は複数の問題から選択して答える形式でした。もともと例年の口頭試問は、受験申し込み時に提出する手技リスト(200件)を参考に出題される問題が考慮されていた様です。受験者それぞれでこれまで行ってきた手技に偏りがあるため、この様な対応が取られていたものと思われます。

問題は9問の中から6問を選択して解答する形で、内容は以下の通りでした。

第1,2問:PAD, EVAR/endoleak の2問から1問を選択
第3問:HCCに対するTACE 必答問題
第4,5,6問:脾動脈瘤塞栓術, 外傷性脾損傷, BRTOの3問から2問
第7,8,9問:PTGBD, 肺生検後の合併症, 膵炎後のドレナージの3問から2問

それぞれにつき小問が4題程度あり、画像所見・治療適応・手技の具体的手順・合併症などについて聞かれました。

第1/2問について私自身はPADもEVARも全く経験がなかったので、デバイスの種類などについて聞かれてかなり苦しかったです。選択問題のレベルでは理解しているつもりでしたが論述で聞かれる内容までは把握していませんでした。その他の問題はいずれも複数回自分で行ったことのある手技だったので普通に解答することができました。論述問題の難易度はその手技を実際に経験したことがあるかに大きく左右されると思います。自施設での手技に偏りがある場合は注意が必要と思われます。


結果は12月頭にWebサイト上で発表されるとのアナウンスがあり、少し遅れて12月15日に発表されました。専門医認定証も年末には郵送されてきました。

合格者数は73人でした。受験番号が87番まで確認できたので合格率は81-84%程度といったところでしょうか。

次年度の第20回専門医試験を受験される方の参考になればと思います。

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