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【白熱の後半戦!】2021年度板橋区公開討論会レポート

学生団体ivoteも協力している、板橋区フォーラムの衆院選に向けた公開討論会。

このレポートも、後半戦に入る。

前半のレポートはこちら!(独占インタビュー付きでお楽しみいただけます)

ここからも引き続き盛り上がりを見せるシーンがしばしばあるので、お付き合い頂きたい。

好きな映画などプライベートの質問

コーディネーターの計らいで、ここからはプライベートの写真の紹介や候補者のパーソナリティに基づく質問が寄せられた。

影響を受けた映画や作品はその人を知る上で重要な鍵でもある。早速以下のようにまとめた。

あくつ
政治バカで、基本映画は観ない。
強いて言うならカラオケが好き。
十八番は布施明。

西之原
「101回目のプロポーズ」(ドラマ)
鉄郎の愛は真っ直ぐでプロポーズとして最高だと思う。
感動の余り、最近周りにも勧めている。

下村
「フーテンのトラさん」は何回も見ている。
また「NHK こもりびと」をきっかけに、不登校の問題に着目するようになった。
家族も入れたら1000万も引きこもりがいる現状を知り、不登校や引きこもりに対する政策を取り入れるようになった。

三者三様であり、会場は和やかな空気が流れた。

しかしここから与野党同士の質問や候補者同士の質問に入り、場は緊張感の漂う場に変化していく。

与党と野党に個別質問

与党(下村)
コロナ禍において通常国会を開かないことについて野党から批判が相次いでいるが、これについてはどう考えるか。

下村「コーディネーターの認識は異なっている」
衆議院と参議院で委員会を開いているし、マスコミオープンではない理事懇談会を開いてもいる。
必ずしも国会に誰もいないわけではない。

野党(あくつ・西之原)
野党共闘について、なぜこういう事態になったのか。

西之原「私たち日本共産党は、選挙協力を行っていた」
+西之原自身、東京11区から、若い声を上げたいという思いがある。

あくつ「結論から言えば、野党共闘については大変残念」
東京11区では1本化が成立していないが、大原則だけでも一致させるべきだった。

候補者が他候補者へ質問

いよいよ候補者同士の質問だ。党の垣根を越えて、一体どんな質問が飛び出すのだろうか。

あくつ→下村
女性天皇・女系天皇について。
女系天皇は認められてないことについてどう思うか?

下村「男性一系を崩さないことは、日本の伝統を守るということ」
女性天皇は過去に8人いる。女系天皇は存在していない。
女系天皇を認めてしまうと今までの男性一系が崩れ、権威と権力が壊れてしまうのではと思う。


あくつ→西之原
外国人労働者受け入れについてどう考えるか。

西之原「日本で働きたいと思える方を増やす」
外国人労働者の実態を把握・支援する団体の意見を政治の意見に反映されるようにすべき。


あくつ自身
外国人労働者について「この課題は、人権問題も関わることだ」
受け入れには覚悟を伴うことであると思う。

女性天皇・女系天皇について「私は女性天皇のアンケート調査に女性天皇は賛成と記入している」

西之原→下村・あくつ
選択的夫婦別姓についてどう考えるか。

あくつ「推進派」
頭に「選択的」がついているのだから、リーズナブルな選択だと思う。

下村 「反対派」
確かに結婚すると苗字が変わるのはジェンダーの問題が横たわっているとは思う。
しかし、肝心なのは戸籍登用に影響が出るではないだろうか?

西之原自身「選択的夫婦別姓は国会の責任でもある」
自分のアイデンティティー、個人の尊厳を犯す。
7割賛成の統計が出ているし、こんなに意見が出ているのだから今解決されていないのは国会の責任でもある。


下村→あくつ・西之原
格差社会を是正しなければならない。
日本の成長戦略をどうすべき?

あくつ「分配からはじまると思う」
富裕層は余剰資金を入れててくれれば変わると思っている。

西之原「家計を重視することが必要だ」
最低賃金を時給1500円にすべき
GDP6割個人消費、内需をあたためることが大事

下村自身「新自由主義より国が伸びゆく可能性に投資していきたい」
大学ファンドなどが例として挙げられる。

8最終質問 命をかけてやりたいことは何か?

あくつ「災害対策を徹底するには、今のルールでは守れない」
命をかけてやりたいのは、災害対策だ。東日本大震災の被災者支援が原動力になっている。
災害には、市町村ではなく国が責任を持ってやっていくべき。(具体的には庁を立てるなど)

下村「国難を乗り越えるには、教育の無償化が必要だ」
命をかけてやりたいことは、教育である。
18歳以上は国が責任をもって育てるべき。
「国の無償化」=「経済成長」だと思う。
自己肯定感を持って認めあう教育が整えば、経済も活性化していくはずだ。

西之原「日本が核兵器禁止条約に批准することが目標」
被爆者の語り部の方の実態を聞いた事が大きな自身の原点だ。
またそれだけでなく、今回のような政策を語り合う場に大きな意義を感じる。
私のような若者は投票率は低いがこのような場を通してしっかり投票に行って頂きたい。

三人が命をかけて実現したいことを熱く語った中、2時間超に及んだイベントは幕を閉じた。

★おわりに〜投票に向けて大切にしたいこと〜

私は有権者(とりわけ政治の関心が低い有権者)に対して思うことは、もっと自分が「感覚的にとらえたこと」を信じてもいいのではないか、ということだ。

政治について、情報収集をする過程で「難しい」と感じる人は少なくない。
しかし、情報収集の方法以前に、自分の感覚を大事にするという自覚が持てたら投票に向けてのハードルやコストは下がる気がするのだ。

なぜなら誰に投票すればいいのかに正解はないし、自分の生活をより豊かにするために有権者は政治に向き合うからだ。日本の未来の為にという方も多くいるが。

今回の公開討論会は候補者が駅前での演説よりずっと長く、とても多い争点について解説しており、候補者の考えに触れやすい貴重な場だ。


ぜひ一人でも多くの有権者が正解がない政治に迷わないために、このような場を通じて、自分の考えと候補者の考えを比較する時間をもっと作って欲しいと思う。

今回主催していただいた「板橋フォーラム実行委員会」様の今後の発展に心から期待を持ちつつ、今回のレポートを締めくくる。

執筆者:青木花連

(完)

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