代診の心得がアップデートされました
noteを開いてくださった方、ありがとうござます。
いろんな動物病院で代診獣医師として働いている森田です。
今日ふと思ったことを共有しようと思います。
獣医師としての我についてです
蛾ではなく我です。
犬猫は診ますが蛾は診れません。触れもしません。
僕はこの働き方を4年間続けてきましたが、恥ずかしながら、代診というものを誤って認識していました。
そのことをnoteに書き記して皆に共有したいと思います。
今まで僕は、
代診とは、院長の代わりを務めること
そして、
動物病院の多様な風習を受け入れ、馴染み、溶け込んでこそ
動物病院からも飼い主からも求められるのだと思っていました。
この考え自体が間違っているというより、
これが全てだと思い込んでいたことが間違いであり、新たな発見でした。
僕はこの働き方の中で
「院長ならこうするだろう」
「病院のやり方に合わせよう」
「今日できることをやって方針は主治医に任せよう」
という意識を診療に持ち込むようになりました。
もちろん、全ての場面でそうだったわけではありませんが、
これこそが自分に求められている役割だと思い、これで柔軟に代診の責務を果たせていると思っていました。
まだ経験が浅い1年目や2年目の先生はここから型を学ぶことが大切だと思いますので、間違った考えとは思っていないのですが、
少なくとも今の僕にとって足りないものがありました。
それが、我と責任感です。
僕が柔軟だと思っていた診療は裏を返せば、
「病院のやり方だから、院長に教わったやり方だから自分で責任を持ちません」そう見られてしまっても仕方ないのです。
僕はこの4月で臨床の現場に立って7年目になります。
まだまだ学ぶべきことはたくさんあります。
常に変わっていく知見をアップデートし、経験を積み、精進しなければいけません。
それでも、診察室に立ったなら、飼い主さんにとって先生は僕ひとりです。
守備貫徹して自分の診療行為に責任を持ち、自分の判断を信じて最大限のパフォーマンスをする。
当たり前のことかもしれませんが、フリーランスの代診として働く中でこの意識が薄れてしまっていました。
もちろん、
動物病院の文化を壊してまで我を通す必要なんてありませんし、
柔軟さが求められる働き方であることは代わりませんが、
目の前の患者さんに対して責任を持つという当たり前のことを思い出すだけで心持ちも、選ぶ言葉も、パフォーマンスも変わるだろうと思います。
「獣医師の森田です。今日この診察を私が責任持って行います」
と、胸を張って言えるように
そしてこれは、動物病院との信頼、飼い主との信頼が無ければ成り立たない。
まずはそこから、改めて始めようと思います。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
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