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縁のある方同士の共演はそれだけで価値が跳ね上がる - 家入レオ&麻倉もも at 日比谷野音

人は特別な体験を有り難がる。特別な体験に慣れるともっと特別な体験を求める。体験を提供する側は、それにこたえるために素晴らしい舞台を用意してくれることがある。
そのひとつが、2024年3月17日に日比谷野外大音楽堂で行われた。

主催者は歌手の家入レオ。ゲスト(というか実質対バン相手)は声優の麻倉もも(以下、敬称略)。自分は、歌う声優のオタク寄りの人間なのだが、麻倉ももの単独公演には行ったことがない一方で、家入レオの単独公演は観覧していた。
そんな自分がこのライブに行こうと決めたのは、「野音で異色のコラボを見られる。しかも、なんだかんだで自分の界隈に近しい二人だ」と思ったからだ。しかし、私はそのとき詳しくは知らなかったのだ。この二人は高校の同級生だということを。
それを知ったのは公演前に行われた家入レオのYouTube配信。クラスが一緒だったこともある仲。すごく自然体でトークするお二方。その配信中で、映像に残す予定はないとの発言。これは、やばいライブになるぞと思った。

そして当日、はじまりからすごかった。家入レオが弾くアコギに合わせてデュエット。そのあと長めだが自然体なMCを経て、麻倉ももの出番。
麻倉もも界隈というか、そこの事務所の伝統として客が鏡映しで振り付けをコピーするということは知っていたが、Bメロで垂直ジャンプする人が割と居たのには驚いた。
そして開演から一時間後に家入レオの出番に。バンド同士の対バンだとここで20分くらい転換時間が生じるのだが、麻倉ももは家入レオのハウスバンドで歌ったのでシームレスな交代だった。状況によっては自前のバンドにこだわらない声優界隈の強さを思い知った
そして終盤には麻倉ももを呼んで、各々の持ち曲をデュオで歌う。ソロシンガー同士だからできることだと思う。

感動的な野音を見させてもらいました。ありがとうございます。

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