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たった今見た夢「宇宙船の甲子園」

地球人の移住先を探す宇宙船の乗組員の私。

その宇宙船に未確認の謎の物体が近寄ってくる。接近するとそれはとても小さな箱のようなもので、突然光を放つと私たちの宇宙船の正面に大きな顔が投影された。

何か立体映像的な物らしくて、その顔がしゃべるとちゃんと声も聴こえる。顔が言うには、この先は極低温のエリアに突入するがこの宇宙船の天井を支える長いボルトがその極低温に耐えられず破断するという。

実は私が乗っている宇宙船に先行して進んだ宇宙船でボルトの破断が発生したため、後続の私達に警告するためにこの巨大な顔を投影する機械を射出したということらしい。

確かに私がいる場所のすぐそばで天井に向かって鉄の棒のようなものが伸びている。これがボルトらしい。

ものすごく長いけれども交換は簡単なようで、あちこちで「了解しました」「交換します」などの勇ましい声が聴こえてきて、作業はまたたく間に終わったようだった。

耐寒性を上げるためか、棒には布らしきものが巻きつけてある。作業をしている男が「この布は傘のように開くことができて、天井に空を映すことができるんです」と言った。

傘が開くと、それは思ったよりもかなり小さなもので、天井に普通の傘がぶら下がっているように見えたが、そのまま天井全体が青空となって、私は青空の下の草原の上に立っていた。

私はすぐ隣に昔の芝居仲間の金ちゃんがいることに気がついた。彼女は私と並んで一緒に歩きだす。金ちゃんは一緒に芝居をしていた頃のままだった。なぜか私と彼女はこれから甲子園に野球を見にいくことになっている。

甲子園は草原のど真ん中に立っていた。すぐ側に火の見やぐらが一つ立っていたが、それ以外の建物は無い。

「火事の時にはあの火の見やぐらの鐘が鳴るんだよ」と金ちゃんが教えてくれた。

金ちゃんと甲子園の中に入ると、そこは観客席ではなくグラウンドだった。「あれ?大丈夫?いいの?」と金ちゃんにたずねると、「今日はインフィールドスタンドだよ」と教えてくれた。

インフィールドスタンドとはグラウンドと地続きの外野席のことらしく、ライト側の柵の切れ目からスタンドに入った。
スタンドと言ってもグラウンドから地続きの傾斜のついた地面に芝生が生えているだけで、そこに直に座るだけだ。私は金ちゃんと並んで座った。

「それで、今日はどことどこの試合だっけ?」と金ちゃんに聞いた所で目が覚めた。


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