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冷静さを欠いた映画レビュー

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冷静さのかけらもない、感情にまかせた映画レビューをちょいちょい書いています。
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2022年10月の記事一覧

どうすればこんな演技ができるのか。 --- 映画「千夜、一夜」レビュー ネタバレあり

もう前振り無しで本題行っちゃいますが、もうびっくりなんてものではなかったです。田中裕子凄い。いや、彼女だけじゃなくて監督の腕も脚本の冴えもあるのだとは思いますがこの作品、終盤はずっと全身鳥肌立てて観てました。正直、私が感じた凄さの1%も伝える自信が無いです。 北の離島(平たく言っちゃうと佐渡)で突然失踪した夫を30年に渡って待ち続ける女、登美子(田中裕子)。 ある日彼女の元に2年前に失踪した夫の洋司(安藤政信)を探す女、奈美(尾野真千子)が訪ねてきます。奈美はなぜ夫が消えた

富田靖子は今でも --- 映画「向田理髪店」レビュー ネタバレあり

今日は夜勤なので空いた時間に映画を見ようと思ったら、キノシネマもブルク13もイオンもTOHOもキネカ大森もイマイチ食指が伸びず、最後に横浜のムービルを覗いたら大正解。「千夜、一夜。」か「向田理髪店」かで悩み、結局「向田理髪店」を鑑賞。最終的にダンカンと板尾創路のどちらの顔が見たいかで選びましたw。 相鉄ムービルは私たち50代の浜っ子にとっては、映画のイロハを教えてくれた映画館です。現在の横浜シェラトンホテルの場所にあって、第1次アニメブームの時はセル画欲しさに徹夜で並んだも

綾瀬はるかも凄いけど麻生久美子が! --- 映画「はい、泳げません」レビュー ネタバレあり

本作、なかなか時間が合わずに観れないでいて、U-NEXTでは配信も始まったということで映画館で観ることをあきらめていたのですが、こちらの記事を読んで再度鑑賞意欲がムクムクと湧いてきたので久しぶりにキネカ大森を訪ねることにしました。 最近はシネコン以外だとキノシネマばかり通っていたのですが、久しぶりのキネカ大森、やっぱいいですねぇ。何がいいって、ロビーに溜まってる客の雰囲気です。まあ普通の映画好きの方々なんでしょうが、なんとなくツワモノ揃いというか、無頼な感じというか、鬼滅の

度付きIMAX眼鏡を早く売れ! --- 映画「アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター」IMAX3D レビュー

どなたかのレビューにもあってとても共感したのですが、私もリアルタイムのアバターに乗り遅れてしまって、映画館で観るチャンスをずっと待っていました。 まあ当時はCGのあの顔も3D映像もどうせ作り物っぽいだろうと高を括っていたのですが、あとからあとから聞こえてくる評判にアホですからどこか意固地になっていたんですかねぇ、結局観ずに内心後悔していたわけですが。 いやあ、見て良かったです。わざわざ映画観賞用の眼鏡を作った甲斐がありました。 後半のクライマックスあたりは何となくテレビ