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「病んでるね」と人に言われたとき、「これが病んでいると言われるんだ(病んでいるという言葉に括られるんだ)」と思った。何気なく言ったその友人の言葉が、ずっと喉に引っかかっている。うまく飲み込めないのだ。病んでなんかない、という抵抗でも、どうしてそんなことを言うのだろう、という困惑でもない。言われたときに感じた瞬間の、私の状態は病んでいるという言葉に含まれるのだ、という納得の手前の気持ちのままで、なんとなく過ごしていた。 ・ ・ ・ 『ゆびさきと恋々』という
先日、とあるプレゼントを貰った。全く予想していなかったので、感謝の言葉しか出てこなくて気の利いたことが言えなかったような気がする。プレゼントを貰うのは嬉しいけれど、同時に何かしらの反応を期待されているような感じもして、少しだけ苦手だ。後日、調子が上がらずに布団から出れなくなっているときにそのプレゼントの袋が目に入った。その瞬間、私は今まで気にもしなかった、しんとした感情があることに気付く。 ・ ・ ・ 誰かからプレゼントを貰うと、貰った物が嬉しいとか、その気持ち