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「ボランティアしているなんて、偉いね」 ボランティアをしていると話すと、そう言われることがある。「社会貢献について考えているなんてすごい」「この人は、きっと”真面目ちゃん”なんだ」――自分の中では、ボランティアをすることや、そういったことを考えるのは、したいしたくないに関わらず、つい考えてしまうからこそ行動したことだ。しかし、それが特殊な感覚であることを知り、そう考えることをしない・できない人もいることを最近になって知った。だから、私がボランティアをしている、と伝えたとき
暗闇から、何かが見える。どんどん近づく。その詳細が、目では追えないほどの細かさが、迫ってくる。心臓の鼓動がドラムロールのリズムと共鳴していく。視覚を、聴覚を、四肢の感覚を、その映像に委ねる。映画を見始めたのではなく、Uの世界に入ったのだと、教えてくれる。 映画『竜とそばかすの姫』を見た。上映が始まり、最初の方のシーンでもう、私は思ってしまった、「マスクの替え、忘れてきたわ」と。何度も涙があふれた。元々映画では絶対泣く方だけれど、それにしてもボロ泣きだった。 以下、ネ
自分が本当に好きだと思うものや、本当に考えていることを誰かに言うことができない。言おうとすると涙が止まらなくなるし、口に出してもその後は「なぜ言ってしまったんだろう」と悲しくなってしまう。不便だと思うことはあっても、それを改善したいとは思わない。それらの〈本当〉とはきっと、自分の一部であり、あるいは、自分であるからだ。 ・ ・ ・ 小学生のとき、「疲れたから動けない」と教室の端っこで泣いたことがある。運動会が終わった次の日のことだった(曖昧だけど)。「みんな疲れ