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#血肉

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日々の出来事を地肉に換える、ノンフィクションです。
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#あの会話をきっかけに

「やりたいことが一番だ」

商店街の床屋小さい頃から高校の途中までの10年ほど、近所の商店街にある床屋さんで髪を切ってもらっていた。当時私の家族は商店街に面したアパートに住んでいて、床屋に限らず商店街でお店を開いている大人のほとんどは家族のようで、地域の繋がりを身近に感じていた。髪を切られている間は居心地が良すぎたのか、必ずと言っていいほど寝ていた。また小さい頃の私は長髪に伸ばし、よく女の子に間違えられたものだが、小学校に上がる前には髪を切らざるを得ないことから、家族以外の誰かに切ってもらうことになった

「それおれに関係あんの?」

檄(げき)いや~きつかった。上京するまでアルバイト等で社会に出た人間と触れ会うこともせず、地元の方言でない言葉で叱られることの疎外感。私にだけ優しくないのではないかと思わせる絶望感。でも失敗は失敗、私が言われた通りに対応できなかったのが悪いです。発端は私が指示された作業中、他の方の作業を手伝うことを優先したがために、指示された作業の完了を遅らせることになった結果、先輩に言われた言葉。本来なら、イレギュラーなことがあればそれを乗りこなしたうえで、作業をこなすべきだったろうと思い

「惹き込まれる作品に出会ったからこそ」

彼女さんの読書が尋常じゃない速度で進んでいて驚愕しています。それまで年に1冊あるかないか、生活のふとした時に、本棚の新しい本を目にしたところでやっと「気になっててサラッと読んだ」との報告を受けるくらいだったのに。この1か月で7冊の報告を受けました。 これまでに12巻出版されていて、木村文乃さん主演で映像化されています。映像化されたドラマを見たことで作品を知ることになったのですが、まだ映像化されていない話もあるものの、今後の映像化が待ちきれずにどんどん読み進めているようです。

「伝わってなかったら、言ってないのと一緒」(自己紹介)

はじめまして。中野と申します。友人に勧められましたが、面白いサービスですよね。始めてみます。 自分自身、上京して十数年、友人、人生の先輩方、一般的な物事との感覚や価値観の違いみたいなものを多く感じてきました。 「そんな考え方もできるか」「お前がいいならそれでいいと思う」 有難いことに、肯定されることが多かった自分ですが、大切にしているのは 「伝わってなかったら、言ってないのと一緒」 中学の恩師の言葉です。サッカー中に声出さなかった部活の中での言葉になりますが、勝手に日