見出し画像

悲しみの前の現実<3>

「時効援用」手続きとは?

借金は請求しないと
5年で権限を失ってしまう
法律があるのです

督促してきた
消費者金融は
10数年以上前に
破産しています

これも著書に書いていますが
利息取りすぎ
「グレーゾーン金利」が
法律で規制されたとき
とっとと、破綻手続きし
権利者への
払いすぎ金利返金を
数十円~数百円で逃れた会社です

其れなのに、返済未完人には
十数年分の法定金利と延滞利息を
加えて督促するという、がめつさ。

それだけならば、まだしも
借主本人には一切、請求しなかったのに
死ぬのを待ち、遺族が相続放棄できない 
時日が経過するのを確認してから
請求してきたのです

あくどいと思うのは
私だけでしょうか

この方法ですと
遺族は
ちょうど保険金などが
支払われた位のタイミング
悲しみも少しは
癒えはじめた頃になるので
唯々諾々と、請求金額全額を
一括で納金する流れです

そこまでを綿密に計算して
何年も
高額な弁護士費用を払い

それでも
自社に利益がある方法を
10年以上維持するのは

同じ手口で遺族から
たんまり回収出来ている
証拠です

法的には何ら問題のない
正式な手順に則っているので
本来、文句のつけようが無いのですが
倫理的には、すごく
わだかまりがあります

プラスの財産が
有ればこそですが
無かった遺族には
借金という大きな負担が
引き継がれてしまうからです
そして延滞利息は
どんどん膨れ上がります
莫大な金額が配偶者や
子供に課されてしまいます


おや・・電話です

私:「はい」

「○○法律事務所です
 相続人の速水さんですか?
 今、弁護士に変わります」

先程と打って変わって
流ちょうな話口調から
「あ、もしもし」・・と
早口の弁護士さんです

「時効援用手続き希望ということで
 こちらのデータは消去しますので
  宜しくお願いします」

これだけで終わりました

「秒」でしたね
金にならないのなら
話す時間さえ惜しいと
言わんばかりです

幸い、事なきを得ましたが
時効援用と限定承認が
無ければ
本人(父)も
忘れてしまっていた
大昔の借り入れを盾に
私たちは年末
困惑していたことでしょう


この文章が少なからず
皆様の記憶に残り
家族を失う悲しみの上に
未来を奪われかねない事態を
回避できる一石になればと
考えます


度々、著作を持ち出しますが
簡単に
説明できることではなく
お判りいただけるには
それなりの文量になります

もし
ご興味がございましたら・・
との思いで引き合いに
出しておりますこと
お汲み取りいただけると
幸いでございます

3話連続のつたない長文に
お付き合い下さり
ありがとうございました



毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます