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西加奈子さんに救われる日々

振り返ると確実に西加奈子さんに救われた日々がある。
西さんのエッセイ「この話、続けてもいいですか。」を友人から勧められて読んだ。西さん日常生活における視点や感覚にとても勇気をもらえたし、面白さに涙がでたしとても救われた。

それから、ことあるごとにこの本を友人達に勧め、今まで5、6冊は購入して今も悩んでいる友人があればスッと渡せるようにストック本を持っている。


遠くで暮らしている友人、仕事で悩んでいる友人、入院している友人、みんな悩みはそれぞれだけどこの本が特効薬のように凝り固まった心をすっと和らげてくれるような気がした。そして1番救われているのは私自身だった。

エッセイだけではなく、西加奈子さんの書く小説の登場人物は、繊細だけど全ての人を肯定してくれる強さがありガラス玉のような美しさがある。
世界で悲しい事件が起こるたびに、私は小説「i」のアイは今何を考えているんだろうと思うことが多々あった。
小説の中の登場人物だけど、同じ時代を生きている気がした。

それから、ノンフィクションの作品「くもをさがす」を読んで確信した。
私がいつも西さんの小説で出会っている繊細で強くて美しい人間は西さんなんだなと。
どんな状況でも、西さんの生き様や考え方に本当に毎回救われているけどどう恩返ししていいか全く分からない。今できることと言えばただただこの本を書いてくれて読ませてくれてありがとうと感謝するしかない。

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