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目を開ければ青

ずっと目に焼きついている
窓からみた映像がある

高校生の時
昼食を食べた後の眠たい授業
雨上がりの湿気を含んだ生暖かい空気
気づいたらまた眠ってしまったよう

うたた寝から目を開けると
いつも一瞬世界が青く映る
現実と夢が溶け合うような柔らかい一瞬

運動場側の窓に目を向けると
すぐ側に立つ大きな木の葉に乗った雨粒が
太陽の光に当たってゆらゆらと虹色に光っている
そこだけが時が止まったように輝いて見えて 

どんな宝石よりも美しいかもしれない

と、心を奪われてしまった

あの時見た映像は、鮮明な記憶としてずっと焼き付いていて、私のお守りのようになっている

アクセサリーや何かを作る時、表現する時に、あの時見た雨粒の美しさと
美しいと感じた感覚を忘れないようにいたいと思い続けている




*こんな感覚で10代を生きていたので、
世の中はコギャルブーム、ガングロギャルブーム真っ只中でしたが、そこからは、きっと大分ズレて生きていました。
今の私を見て、10代絶対ギャルでしたよね?遊びまくってましたよね?
と言われることがあるけれど、
いやいや、マジできっとイメージと全然違うよ!と説明したくなる。
髪は真っ黒でノーメイク。
「今日は死ぬのにもってこいの日」といういうネイティブアメリカンの詩集を読んだり、写真部で暗室に籠ったり、沖縄の離島にひとり旅したり、美術館めぐりをしたり。
Bob Dylan のBlowin' In The Windを聴き、
学校の用務員のおじさんと仲良くなって、木登りしたり。
そんな感じでした。
「遊びまくっていた」という点では、たしかに私なりの楽しい遊びには夢中になっていたか。

大学1年の時に、バンドマンの男に
「いつかちゃんてさ、女子大生らしい花が無いよね」
と言われた時は、ショックだったけれど
今冷静に当時の自分を振り返ってみれば
そりゃそうだわ!と、素直に受け取れる。

今となっては、色々と拗らせてたなぁ、、
もう少し素直にワイワイ、キャピキャピしておけばよかったとも思うので
今、その時の分も素直に楽しむ練習をしてます!


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