見出し画像

専任返し

この記事は、ただひたすら「専任返し」について説明します。
不動産業界用語です。

専任返し

『専任返し』とは『不動産仲介業者』が『不動産開発業者』から『販売を任せてもらえる』ことです。
土地を紹介した仲介業者に、販売依頼が返ってくるため『専任返し』です。
仲介の視点から流れを説明します。

  1. 土地Bを戸建開発業者へ紹介して購入してもらう

  2. 土地Bには新築戸建が建築される

  3. 土地B(新築戸建)の販売を任される

画像1

仲介業者は、仲介手数料を2回もらえます。
1回目:土地Bを売った時
2回目:土地Bに開発された戸建を一般人に売った時

戸建分譲業者である私(作者)からの視点だと
「いい土地を紹介してくれてありがとう!お礼に、戸建の販売はあなただけに任せるね!」
という意味合いがあります。

こうやって、仲介業者にもメリットのある話を提案することで、私はいい土地を優先して紹介してもらうのです。

この専任返しには期間があります。
一般的には、戸建ができてから3ヶ月間、販売を任せることがおおいです。「戸建が売れるまで、販売を任せますよ」みたいな『売り切り専任』だと仲介は泣いて喜びます。
仲介は「仲介手数料をいかに稼げるのか?」という世界だから、手数料がもらえるのがなにより嬉しいのです。

ただこれは、私のような戸建分譲業者からみるとリスクでもあります。
「仲介業者に、必ず3ヶ月間は販売を任せないといけない」からです。
その仲介担当に販売力が無いと、せっかく作った戸建が売れ残ります。
「他の仲介業者に販売を依頼すれば、売れ残ることは無かった!」なんてことに。

【本音】
私(仕入営業):なるべく専任返しをしたくない
仲介業者   :長く専任返しをもらいたい

不動産業界には、この専任返しが多用されています。
お互いにWin-Winだから、いい手法だと感じます。
不動産仕入営業は、この専任返しをいかに上手く活用するか?が大事です。

では(^o^)/


サポートをいただけると記事を書くモチベーションになります! ビジネスのヒントになる記事を、もっと書きますね(^_^)