2013年12月2日の雑文
2人が過ごした季節の記憶は春の光を浴びた霜の如くに溶けて消え去ってしまいました。後に残った泥濘に手を差し入れて探ってみるものの、何一つとして見つけることができずに涙を目に浮かべているのが私です。
手足を傷だらけにして、息をきらせて、必死にごつごつとした樹木を登ってもぎとった果実が、全く味も何も感じられない代物だったとしたら、少年はどれだけの悲しみにくれることでしょう?しかし私の3年間は全くこの味のない果実のようなものだったのです。確かに私は空想の翼をはためかせてヒマラヤ