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連載小説 センチメンタルジャック

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スクラップ寸前だったロボットのジャックと女子高生美紀との切ないラブストーリー。現在連載中。
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記事一覧

小説 センチメンタルジャック(全文)

「お爺ちゃん!ちょっと待って!」 ミニスカートの制服姿の女子高生が慌てて駆け寄って来た。…

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連載小説 センチメンタルジャック 最終回

康二は大学卒業後も研究室に残り、ロボットの研究を続け、遂にセンチメンタルモードの仕組みを…

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連載小説 センチメンタルジャック(47)

◇ それから三年の月日が流れた。 「康二、いってきまあす。ジャック、ベイビーの事お願いね…

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連載小説 センチメンタルジャック(46)

「でもジャックが運ばれて来た時、センチメンタルモードがオフになってたんだ」 「そう言えば…

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連載小説 センチメンタルジャック(45)

「美紀、おいで、ジャックはこっちに居るよ」 康二が手招きする方に美紀は付いて行った。メン…

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連載小説 センチメンタルジャック(44)

「ジャックは、ジャックは大丈夫」 「美紀、残念だけど、ダメだった」 「ダメって、、ジャッ…

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連載小説 センチメンタルジャック(43)

何日経ってもジャックについて康二から何の音沙汰も無かった。美紀は居ても立っても居られなかったが、便りの無いのは良い便りと自身に思い聞かせながら連絡を待った。 ジャックのいない家の中はとても静かで 、美紀は心にポッカリと穴が空いた様に思えた。ジャックの存在が自分の中でこれほど大きな物だったのかと美紀は改めて感じていた。 久々に会った康二は、美紀の周りに群がる外面だけで中身空っぽの脛齧り野郎共とは全く違った。康二がジャックを診ている時の真剣な眼差しは、美紀の心に強烈に焼き付い

連載小説 センチメンタルジャック(42)

「そ、そんな、、」 「ロボット工学部の仲間達と最善を尽くすけどダメかも知れない。覚悟だけ…

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連載小説 センチメンタルジャック(41)

ジャックの熱がようやく下がり始めた頃康二が到着した。 「久しぶりに実家に帰省する途中で電…

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連載小説 センチメンタルジャック(40)

「やあ美紀久しぶり、元気だった?突然電話なんてどうしたの?」 美紀が留守電のメッセージを…

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連載小説 センチメンタルジャック(39)

「お母さん大変!ジャックがすごく熱い!」 ジャックの体は熱を持っていた。しばらくすると触…

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連載小説 センチメンタルジャック(38)

「ジャック!ジャック!」 「ジャック!どうしたの?美紀!救急車、救急車!」 美紀は慌てて…

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連載小説 センチメンタルジャック(37)

ジャックが変になったのは、自分の所為では無いか、美紀は心配になった。 最近のジャックは朝…

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連載小説 センチメンタルジャック(36)

午後になってようやく美紀が起き出して来た。 「ふわあ、おはよ、お母さん」 「おはようって、もうすぐ夕方よ、全く貴方いつまでこんな生活続けるつもり?もういい加減にしたら」 「うん、わかってる。四年生になったらちゃんとする、就活も始まるし」 「突然良い子ちゃんになっても、すぐに見抜かれるわよ。世の中そんなに甘く無いんだから」 「大丈夫よ私自信があるの。今の彼氏ね、ベンチャー企業の社長さんなの、ほら見て」 美紀が見せた画面をお母さんは覗き込んだ。 「なんか社長さんには