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フリック入力

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

昨日、PCのタッチタイピングの話を書きながら、そんなことができる人は少数派で、大半の人はぼくと同じようなものだと思っていた。
仮にその大半の人とぼくに差があったとしても、きっとそれは「えっ、西山、指2本で打ってるの?ウケる。オレなんて指3本使って打ってるぜ」程度の差で、これくらいならぼくも悔しい気持ちにならない。

ところがスマホの登場以来、フリック入力なる方法が現れた。ぼくはこれができない、というかこれもできない。
最初にぼくがスマホを持ったのは iPhone 3Gで、そのころからフリック入力を使えるよう頑張っていたならいま頃、若い子のように華麗に文字入力できていたかもしれない。しかしぼくは、必要に迫られたら程度に考えていたし、若い子が驚きの速さで入力するのを目の当たりにしてもなお、「いや~、やっぱり若い子はすごいね」で片付けてしまっていた。

ところが最近になって、スタッフを含め周囲の人たちみんながフリック入力を使っていることを察し、どうやらフリック入力派が大半を占める印象を持つようになった。
それも「オレたち、ケータイ打ち世代だよねー」と親近感を持っていた近い世代のスタッフにまで「えっ・・・西山さん、フリック入力使っていないんですか?速いですよ」と言われてしまう始末。

先日、パートさんからものすごく長いメールをいただいたぼくは、これは当然PCで打っているよね、と思いながら読み進め、最後の 「iPhoneから送信」という文字に愕然とした。

まさか・・・これほどの長文をスマホで打っているのか・・・

その後、やり取りの場をLINEに移しても驚きの連続だった。
なんせ返信が速い。それも決してひと言、ふた言でないちゃんとした文章がポンポンくるし、ぼくが打っている間にも書き終わる前に次のが届く。
焦るぼくは内心、「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」くらいの心持ちで必死で打つけれど追い付けない。

「ええい、連邦軍のモビルスーツは化け物か!」

いま更ながらフリック入力の凄さを思い知らされ練習しようかと思ったけれど、もの覚えの悪いぼくが習得したころには、音声入力か何か別のものが主流になっていて、「えっ・・・西山さん、まだフリック入力なんてやっているんですか?」って、スタッフから言われていそうな気がする。


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