ぼく、オレ、私、うち、自分 3.
※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。
前回の最後に、普段から一人称も二人称も ”自分” を使う男子スタッフのことを書いた。
もしぼくが相手から「自分なぁ、」と話しかけられたら少しだけ心理的距離を感じる気はするものの、決してエラそうに言われている気はしない。
また一人称を「自分は」と自然に使える人なら、ちょっとかっこいいなくらいに感じたりもする。
本人に訊いたわけではないけれど、彼が ”自分” と使うのもエラそうにしたくない、相手にそう映りたくない心理が働いているのではないかと思う。
ちなみに、ぼくは昔から相手の名前を呼ぶ際には必ずというほど ”さん” を付ける。
スタッフの場合には ”ちゃん” で呼ぶ人がいたり、 ”くん” の人も稀にいるけれど、年齢性別問わずなので、どれだけ離れていても基本的には ”さん” で呼ぶ。それは1歳の娘が相手であっても同様で、 ”さん” で話しかけている。
こういった使い分けの心理は、やはり相手に対して自分が ”どう映りたいか、映りたくないか” といったことで変わって来るだろうし、それは言葉遣いや言い回しにも通ずることなんだと思う・・・と、終盤のここへ来て最初に書こうとしていたことをやっと思い出した。
大人なのにエラそうなものの言い方をする人について、書こうと思っていたんだ。
これはまた別の機会にしよう。
ぼくら男が使う一人称は他にも ”わし(千鳥の大悟さんくらいしか思い浮かばない)” とか ”おいら(北野武さんとひろゆきさんくらいしか思い浮かばない)” などたくさんありそうだけれど、女性の場合は ”私” 以外のものを実際に耳にしたことがほとんどない。
考えてみれば ”あたし” や ”あたい” も思い浮かぶけれど、”あたい” なんて一人称を使うのは、ぼくの知る限り尾崎豊さんの歌詞に出て来る ”彼氏がイカれてて、学校を辞めた女の子” しかいない。
尾崎豊さんとは同時代だしリアルタイムでレコードを聴いていた世代だけれど、ぼくの周りで実際に ”あたい” と言っていた子はいなかったと思う。
そういえば昔、アルバイトをしてくれていた女の子で自分のことを「あっし」と言う子がいた。
最初は冗談で言っているのかと思ったけれどそうでもないらしく、話す度に「あっしは」「あっしが」と言っているから「おぬしは、江戸っ子か!?」と思ったけれど、これまたそうでもなかった。
あの子は今も何処かで「あっしは」って言っているのかな…言ってそうだな。
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