いつむぎ『問いと仮説集』執筆

よい問いは人生を豊かにし、よい仮説は人生に意味をもたらす。たぶん。 あたなが日々感じて…

いつむぎ『問いと仮説集』執筆

よい問いは人生を豊かにし、よい仮説は人生に意味をもたらす。たぶん。 あたなが日々感じている問い、誰かの問いに対する仮説、ぜひ教えてください。

最近の記事

#005 ルール違反はどうすれば許されるか ~声出し応援と地域の関わり~

「観客は、スタジアムで声を出して良いか?」 コロナ渦でスポーツが再開して以降、あらゆる現場で議論となっている「声出し応援」問題。 この議論は、スポーツという特性上、「敵vs味方」の構図に分かれてしまいやすい。 しかし本来、同じゲーム、同じスポーツを見る者は皆、敵ではなく味方のはずだ。 そこで本記事では改めて、  ①なぜスポーツ界は、スタジアムでの声出しを制限しているのか  ②なぜ(一部の)ファンは、それでも声を出すのか  ③どのような場合、観客はスタジアムでの声出しを許され

    • #004 「諦める」の語源は「明らかにする」(500文字)

      小学生に聞いた「将来なりたい職業ランキング」。 男子の上位はスポーツ選手で、女子の上位は医療職。 これは毎年同じ傾向らしい。 そういう私も、子供の頃の夢は「野球選手」だった。 近所の広場に、何万人もの観客を集めてプレーする。 そんな想像を、毎日毎日繰り返していた。 もちろん今は、もう野球選手を目指してはいない。 このような、夢が消える瞬間を、日本語で「諦める」と言う。 夢とは、未来への希望だ。 もっとドライに言うと、「人間は、意識or無意識を問わずに立てた『予測』に向か

      • #003 「小賢しい」と「バカげている」の対立構造(960文字)

        「いい加減、大人になれよ」。そんな台詞がある。 「イヤだイヤだばかり言うな」とか、「感情だけで行動するな」とか、そんな意味が含まれているように感じる。 逆に、「お前、大人になったなぁ」という台詞もある。 こちらには、「よく周りを考えて行動したな」とか、「感情をグッと堪えたな」とか、そんな意味が含まれているように感じる。 では、大人になるとはどんな時か? 改めて、自分自身が、周りを考えたり感情をグッと堪えているシーンを想像してみる。 するとそこには、「今の自分より大切な何か

        • #002 他人への信頼がすごい国ニッポン(710文字)

          日本は「治安が良い国」と言われる。 実際に調べてみると、想像以上にビックリ。 日本の犯罪発生率は、欧米先進国と比べて桁違いに低いらしい。 確かに、女性が夜に一人で歩けるのは日本くらいだと聞くし、自販機が何事もなく置かれるのも日本くらいだと耳にする。 ビジネスの世界でも、日本の契約書は薄いとか、業務分掌が緩いとか、色々なことを耳にする。 つまるところ、日本の人は根本のところで、他人を信頼しているのだろう。 危害を加えず、いざとなったら助け合える仲間だと。 それを、思いがけな

        #005 ルール違反はどうすれば許されるか ~声出し応援と地域の関わり~

          #001 なぜ今日死ななかったのか(440文字)

          別に、死にたい気持ちなどまったくない。 大病を患っているわけでもない。 このタイトルをクリックして下さった皆さんも、私と同じ方が多いだろう。 人間の世界は、「俺たちは死なない」という不思議な前提で回っている。 人が死んだらビックリ大騒ぎだ。 家族は悲しむ暇もなく公的機関を回り、職場は一斉に業務調整に走る。 しかし、そこに大きな問いが生まれる。 人は必ず死ぬ。 なのになぜ、『今日は』死ななかったのか? まったくわからない。激しく謎である。 「まぁ、言うて普通は死なないよね

          #001 なぜ今日死ななかったのか(440文字)