4年待った

2020年夏、私が夢中になったドラマがあった。
野木亜紀子さん脚本のオリジナルストーリー。
プロデューサーに新井順子さん、監督に塚原あゆ子さん。ドラマを見始めた理由は、もちろん星野源さんが出るからという単純な理由からだった。

過去のnoteにもその旨書いたものがあるので、大したことは書いてないけれどお時間ある方はぜひ。

先日X(旧Twitter)でも書いたが、
MIU404というドラマは、私の中の「ドラマ」の見方を大きく変えた作品だ。
シナリオブック、メモリアルブック、ぬいぐるみ、Tシャツなどドラマ関連の物を買ったのは初だったし、放送後すぐ「DVD BOXほしい!」と思ったのはMIUが初だった。
作中に出てきたメロンパン号という車の展示を見に行ったこともある。

今でもたまに見返しても、全然変わらない"おもしろさ"
とにかく最高。最高なのだ。
あとは多分、放送のタイミングもあったと思う。世間がコロナ禍に飲まれ、緊急事態宣言という経験したことのない事態の中で、放送が延期となり、 誰もが待ち望んだ中で期待を裏切らない内容であったこと。

つまり私はMIU404というドラマが好きだ。
でもそれは、あれでドラマが終わったからだと思っている。最終話の終わり方、あれ最強のエンディングだったと思うし、この4年間「伊吹と志摩、仲良くやってるかなあ」って妄想できたのは、あのエンディングだったから。

そして、私は終了後から現在まで続いた「続編希望」「映画化」の声にどうしても同調出来なかった。
ここで言っておきたいのは、決してその続編を望む声が嫌だと言ってる訳ではなくて、もちろん、特別編や続編決定となれば三日三晩飲み明かす勢いで喜ぶ。だって好きだから。

でも、この"好き"は、先程も書いた通り、ドラマがあのまま終わっているから…の"好き"かもしれない。あんな綺麗に終幕したのだから、このままのイメージを持っていたい。そんな気持ちがどこかにあるのかもしれない。綺麗なまま、残したい。
アンナチュラルもMIU404も続編を匂わせるような終わり方ではなかったのが、気持ちよかったからね。

熱狂的なファンの声が増えれば増えるほど、大きくなればなるほど、私の気持ちはどこか傍観者のような…少し距離を置くようなそんな感覚を4年も抱き続けた。
もう一度言うが、嫌いなわけではない。"好き"の度合いは人それぞれでいいと思っているが故。

だからこそ今回の「シェアードユニバース」という交わり方は、脚本家野木さんを始め、考えたスタッフさんたち最高すぎんか??と本気で思う。
ストーリーはそれぞれ独立したものがありながら、同じ世界線を生きているもの達として、キャストがほぼ勢揃いなんだから。4機捜のメンツが並ぶ、しかもその姿がスクリーンで見れる、これ以上に素晴らしいことある??
その出演がどのような形なのか、全く予想はつかないけど楽しみ!!楽しみすぎる!たった一瞬のきらめき、逃さないんだから ←

ここまで書いて止まってたら、昨夜の「星野源のオールナイトニッポン」内でその事に触れてくれた。

↑17分頃から

「MIU404、志摩一未を愛してくださっている方沢山いる」とドラマや志摩ファンへの感謝を伝えつつ(知ってるよね、そりゃ)、本筋と違うところで盛り上がり過ぎないように、出演についてもあくまで友情出演スタンス、且つ続編は撮ってない、と明言しておく。これは僕のファンの方へ…と補足して。変な盛り上がり方はやめてね、と釘をさしたのだと思う。知らんけど。
源さんのファンと、今夏に公開を控えた映画、その出演者への最大限の敬意。
「でも、一応普通のテンションでお伝えしたいのは、ほとんど出てないです」
と笑ったりしないで、本当に普通に話していたのが印象的だった。
ハッキリここまで話しても、映画は面白いと分かっているからだろうし、動員数にもさほど影響はないだろうと踏んでの発言かと思えば、私たちすごく信頼されているのでは( ^ω^)
その信頼に応えたい。

そして本当にこの方は誠実すぎるというか、言葉の使い方や言い方、星野源だなぁ。また勝手に全方位配慮型人間にしてしまいそうだけど、そうじゃなくて源さんらしいや。

あくまで「ラストマイル」という作品の一場面。私自身もそこは肝に銘じて、今夏の公開を心待ちにしたい。
どんな声も本人たちに届いちゃうしね。

…ところで今夏っていつ公開?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?