石神井公園
あと2日で切れる定期に
気づかないふりをして
甘く透き通った炭酸に
溢れるほど恋をした
体に染み込んだ昨晩の雑念に
ため息をぶっかけて
やっと乗れた快速列車
サイズ間違いのスニーカーに
吐き気が止まらない
なぜか愛おしく思える靴擦れと
左手で切るはさみ
君の最寄りには停まらないが
微かに鼻に通るあなたの香水
気づけばつまっていた右の鼻が通ってる
息をするごとに
生きてしまう毎秒
花を摘むごとに
見えてしまう少し先の未来
また間違ったことに気づく
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