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強烈だけど刹那的で、繊細で、だから尊い。


2023年11月26日、新大阪駅から東京に向かう夜の東海道新幹線の中で少し生ぬるくなったサッポロ黒ラベルをちびちびと飲みながら考える。

わたしは何よりもまず1番に、「花火のような舞台を届けたい」という三木先生やペイさんの言葉を思い出していた。心から本当に、ほんとうにその通りであったと。

毎回本当に楽しくて、見るたびに新しい美しさがあって、社会の嫌なことも苦しいことも忘れて心の芯の部分からまっすぐに笑える空間で。いつも気がついたら最後のシーンになってしまっている。そんな美しい儚さのある時間の流れが、この1ヶ月間わたしを動かしていた。

千秋楽もそうだった。最後だから舞台のすべてを自分自身に焼きつけたくて、この空間の振動、温度、拍手、笑い声、言葉、すべてを忘れたくなくて泣きたくなったりしてそんな忙しい感情でいたらあっという間に最後のシーンになってしまっていた。いまこうして言葉にしながら考えていても、まるで夢だったんじゃないかと思えるくらいにあの空間にしかない熱量があったとおもう。もちろん、湧くんの誕生日をサプライズでお祝いしたりして、おそとに溢れ出てしまいそうなくらいの幸せが11月26日の森ノ宮ピロティホールを埋め尽くしていたことに間違いはない。けれども、本当に夢みたいな時間だった。
 
正直のところ終わりが来てしまったことはとても寂しい。湧くんに会えることが幸せだから、湧くんに会える1ヶ月が終わってしまうことは寂しい。でもきっと、"夢"だからいいのだ、ともおもう。全員が、この幸せな時間にいつか終わりがくることを心のどこかでわかっている。だから、目の前の空間が、歌声が、音楽が、言葉が、自分の人生の「今、この1秒」を美しく染めていくことの尊さを実感する。だから、こんなにも泣きたくなるくらいに愛おしいのだ。

目を瞑ると瞼の奥に、耳に、肌に思い出す。とてつもなく愛おしいこの1ヶ月間のすべて。お姉さんたちの、息をすることを忘れてしまうくらいの圧巻のパフォーマンス、わたしと同じ人間であるとは思えないくらいの美しい振る舞いと綺麗な笑顔、わくりくとの素敵な関係性と愛。とよりくの、優しすぎて心配になるくらいのまっすぐな優しさ、あたたかな愛情、かわいらしさ。ほんとうに社会にはこの子のような穢れのない優しさをもてる人が必要だと何度も思った。この子は絶対に守られないといけない、わたしが守ります。そして湧くんの、泣きたくなるくらいに優しくてキラキラな笑顔。回数を重ねるたびに心動かされるお芝居、表情、美しい体の動き、広く透明な湖のような澄んだ歌声、たくさんの人の心をひとつにするそのパワー、心臓が突き動かされるような圧倒的な存在感、にやにやしちゃう幸せなおしゃべり!たくさんの、たくさんの素敵な言葉たち。

わたしは忘れない!
「舞台は今日で最後だけど、僕は寂しくはない、楽しかったから。確かにこの舞台はとっても良いものだった。でも、次も良い。なぜなら僕が立っているから!!僕はステージに立ち続ける。」
そうだ、これが湧くんなんだ…ああ、こんな素敵な言葉をくれるアイドルを好きになれてよかった〜!と心から思ったことを。

本当に、この1ヶ月間のすべてが花火みたいな記憶だ。強烈だけど刹那的で、繊細で…だから尊く美しい。そんな花火の真ん中に立つアイドル・元木湧は、涙が出てしまうくらいに強く深く輝いていた。そして今でもなお、わたしたちの記憶を色鮮やかに彩っている。

湧くん、かっこいい!!めちゃくちゃかっこいい!!その言葉!前を向いて生きるその姿!

湧くんが、これからもずっとずっと幸せな気持ちで、やわらかく、あたたかな毎日を過ごせますように。心から、だいすきだよ


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