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息をのむ。

そんな自然に出会ってしまって、しばらく心を奪われている気がする。

和歌山の那智勝浦の方へ行って、大阪に帰る時に奈良の十津川村を車で縦断した(ただ通ったってだけだけど)。うまれて初めて十津川村に足を踏み入れて、その自然の深さに驚いた。
(那智勝浦の自然も良かったし、熊野那智大社の杉もすごかった。だけど、十津川の自然がどうも気になる)

秘境とも呼ばれているらしい、その土地には、渓谷がずーっと続いていて、なんとも言えない緑色で青色の河は巨大な生き物のように曲がりくねっていた。飲まれそうな、そんな雰囲気が漂う。雄大という言葉に表される壮大さや解放感というより、人を寄せ付けない、畏怖のようなものが身体に現われる。

数年前に雪の降る長野の戸隠神社へ行ったときにも似たような感じを覚えたなぁ。

戸隠神社へ行くまでの杉の木

あの世とこの世を隔てる門(たしかそんなやつ)を越えた瞬間、立ちすくんだ。目の前に広がる巨大な杉たち。積もる雪と降り続ける雪。あれは一生忘れられない体験。景色。肌感覚。

文字通り、息をのんだ。ただ、圧倒された。
そんなことを思い出す。


 photo @unsplush

十津川村には谷瀬の吊り橋という日本一長い吊り橋があって。
(写真は「十津川」って調べた時にでてきたフリーで使っていい写真なんだけど、谷瀬の吊り橋ではない気がする)

途中まで歩いたんだけど、あれはなんて表現したらいいんだろう。

360°大自然に囲まれて、地球の偉大さをビシビシと感じつつ、空に抜けていくような、天が近くなるような。
自分がとてもちっぽけに感じるけれど、なぜか存在が際立つ感覚。
言葉にしたかったんだけど、やっぱり難しい。

自分が育った里山の自然も好きだけど、
こういう「異次元」の自然も感じる必要があるみたい。

十津川、また行きたいな。
世界のこういう自然にもっと出会っていきたいな。


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