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要約版 幸せになりたいエルフの冒険 第五話 エルフと悪魔

エルフの女の子デフィーは、
ダークエルフの女の子フィリア、
人間で作家の女性のシャイルと一緒に
幸せを探す旅をしています。

旅の途中
長く続く草原を歩いていたデフィー達。
新たに旅に加わったばかりのシャイルは、
デフィーとフィリアに目的地を尋ねます。

デフィーとフィリアは、
まだ行ったことの無い大陸の内陸側へ
行きたいと言い、
その為にまずはカシマール山を
越えるつもりだと答えます。

それを聞いたシャイルは、
最近町でカシマール山に
鬼が出る噂と、
山を訪れた人間が無気力に
なってしまった噂を聞いたことを
デフィーとフィリアに伝えます。

シャイルが町で聞いた噂は
デフィーとフィリアも
町を訪れた際に聞いていました。

更にシャイルは、
内陸側は今居る沿岸側よりも
物騒だと説明します。

町で聞いた噂の真偽はともかく
内陸側が物騒なのは事実で、
もし行くのなら
今よりも危険が伴うことに
なるかもしれないと、
シャイルは二人に警告します。

デフィーは、
勝手の知った場所に居れば
安心で安全かもしれないけど、
その結果新しい出会いや
経験は少なくなり、
幸せも未だに知らないままだと言い、
今持っていないモノを手に入れるには、
今まで探したことが無い所を
探さないと手に入らないのではないか?
とシャイルに伝えます。

シャイルはデフィーの意見に納得し、
三人は予定通り
内陸側へ向かう為
カシマール山へ向かいます。

カシマール山は全体的に薄暗くて
不気味な雰囲気は有るものの、
登山道や標識は整備されており、
土地勘の有るシャイルも居るので
順調に登り進めるデフィー達ですが、
途中で道に迷ってしまいます。

地図で確認するも
来た道も進むべき道も分からず、
コンパスも方角を示さなくなり、
日が暮れてゆく山の中で
仕方なく野宿をしようとしている
デフィー達でしたが、
少し離れた場所に
家の灯りを見つけます。

デフィー達が灯りの方に近づいて行くと、
そこは女管理人のレイジーが営む
カシマール山荘で、
三人は一晩泊めてもらうことにします。

レイジーの作った晩御飯をご馳走になり、
食後に色々と会話するデフィー達は、
気になっていたカシマール山の二つの噂を
レイジーに尋ねます。

レイジーは山に鬼は出ないし、
無気力な人間は
単に旅で疲れてしまっただけ
ではないかと答えます。

満腹になったところに、
不安だった噂の話を
実際に山に暮らすレイジーに確認して
安心したことで、
旅の疲れが一気に出たデフィー達は
早めに休むことにします。

山荘の同じ部屋で、
ぐっすりとベッドで眠るデフィー達。
すると眠っているデフィーの夢の中に
レイジーが現れ、
角や翼の生えた姿に変身し、
自分は悪魔だと名乗ります。

レイジーは人間達を
救済の名のもとに誘惑し、
その結果人間達を無気力状態にしていて、
デフィー達三人も
同じように救済すると言いました。

生きていると
どんどん増えて行く
持ち過ぎた多くのモノを、
すべて手放せば楽になれると
誘惑するレイジー。

レイジーの話を聞き
戸惑ってしまうデフィーですが、
変わりたい、
今よりも成長したい、
そして幸せになりたいと言う
強い気持ちで、
レイジーの要求を拒否します。

デフィーの強い意志の前に、
レイジーはデフィー達を
救済することを諦めて去りますが、
去り際に
狙っているのは
自分だけではないから
用心するよう忠告します。

夢から覚めたデフィーは、
山荘の部屋に泊っていたはずの
自分とフィリアとシャイルが、
夜空の下で外に寝ていたことに気がつきます。

眠っていたフィリアとシャイルを起こし、
自分の身に起こったことを
説明するデフィー。

話を聞いたフィリアとシャイルは、
デフィーのピンチに
寝ていたことを詫び、
悪魔に誘惑されたと言う
デフィーの身を心配します。

デフィーは、
シャイルが警告したにもかかわらず
自分が内陸行きの選択をしたせいで、
フィリアとシャイルを
心配させる結果になってしまったこと、
危険な目に遭わせていたかも
しれなかったことに気がつき後悔します。

しかし
フィリアとシャイルに優しく諭され、
改めて一緒に内陸側へ進んで
旅をすることを決意します。

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