FF14サンクレッドに学ぶ、他者を仲間に引き込む共感力

◆イケてるメンズは手の差し伸べ方が違う

(注)この先、壮大なネタバレを含みます。
漆黒クリアをしていない人は、今すぐ閉じてください。






ということで、
現在私はFF14の世界を楽しんでいるのですが、

先日、ついに漆黒エリアに突入しました。

正直、
漆黒に入ってから怒涛の展開に感情が追いついていません

これまでにない絶望感と期待感、
怒り、悲しみ、喜び、寂しさ・・・。

完全に情緒不安定になっています(笑)

まだ最後まで進めていないので、
どういった終着点にたどり着くかわかりませんが、

その道中、あるシーンで、
サンクレッドの絶妙な心理テクニックが使われたシーンに感動しました。
今回はその話をしたいと思います。

◆喪失感から救う魔法の一言

そのシーンというのが、
「アム・アレーン」で
「マグヌス」にタロースを動かしてもらうため、
彼の家族が眠るお墓の前にいったときです。

マグヌスは子供と奥さんを亡くし、
心に大きな傷を負っていました。
毎日酒を浴びるように飲んで現実逃避し、
奥さんが亡くなるきっかけとなった、
タロースの起動を断念していました。

そこに光の戦士(闇の戦士)御一行が、
再び動かしてくれるようにお願いしに行くわけですが、
普通はこの状況でこちら側の望みを受け入れてくれません。

「いや~、どうするんだろ?この状況」
「今、マグヌスの気持ちを変えるのは難しい」

と思ってムービーを見ていたら、
サンクレッドがマグヌスに近づいて一言、

「・・・二人の名は?」

ここで思わず鳥肌。

荒れくれていたマグヌスの酒気が一気にひきます。


何でもない一言に聞こえますが、
これには家族を亡くして立ち直れない人を
前に向かせる効果があります。

普通は、家族を亡くした人に対して、
あえて思い出させるようなことはしません。

なるべくその話題には触れずに、
明るい話をしたり、関係のない話をしてしまいます。

ですが、
サンクレッドはあえて家族のことを思い出させます。
そして、自分のことを語りだします。

境遇は全く異なり、
起こったことも違いますが、

サンクレッドはマグヌスの今の気持ちを、
自身の過去と照らし合わせて、
近い感情を抱いたときのエピソードを話して、
「共感」を示しました。

実際にマグヌスも
「お前も家族を亡くしたのか?」
と、聞き返しています。

心理学的には、
つらい思い出であっても、誰かに話すことによって
気持ちが落ち着いていく傾向があると言われています。

その時は悲しくても、
人に話を聞いてもらっているうちに
「前を向いて歩こう」
という気持ちが芽生えてくるのです。


ムービーではそのあとすぐに去っていますが、

ここでさらに、
「ここでの奥さんとの思い出」や
「息子はどんな子供だったのか」
など、深い話をすることでもっと前向きになってくれたのでは?
そんな風に感じました。

マグヌスが早く立ち直れた、
本来叶えたかった望みを思い出させたのは、
まさにサンクレッドのおかげではないでしょうか。

少し不器用な感じにも見えますが、
人の想いを大切にするサンクレッドの姿勢は素敵ですね。

漆黒はどのシーンも重くて、
どんよりした展開が多いのですが、
このシーンは自分の中でかなり良かったです。

まぁ、最終的に苦労して動かしたトロッコを、
無慈悲に蹴飛ばしたあいつにブチ切れしましたけどね(笑)


まだまだ未熟ものですが、良いコンテンツをお届けできるように頑張っていきます。