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楽しい陶器、暮らしの中で使える陶器から 喜びの輪を広げたい 陶芸家 河村郷子さん

自宅横に構える「またたび工房」には大中小の窯があり、河村さんはマイペースに、制作活動に取り組まれている。

河村さんは千葉県市川市の生まれ。トキワ松学園女子短期大学(現在は横浜美術大学)工芸科卒業後、研究生として金工や七宝を学ぶうちに、暮らしの中で使える物を作りたいという思いが募る。結婚、出産を経て、暮らしの中で使える物をテーマに陶芸の道に進む。

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▲ 木々、果樹に囲まれた工房

二十歳の頃、人生の目的に悩み、模索している時、インドへ。「生と死の価値観の違いに触れ、人間は何も特別な事は無く、動物や植物と同じ、一つの種類。どの様に生きるか考え続けていくのが人間」と河村さんは思ったそうだ。

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▲ 今まで作った作品の前で。日常的に使いやすいよう、軽くて洗いやすい陶器を作る。今後はお茶ポットやお茶セットに挑戦したい。

陶芸を始めて3年目には、千葉三越で初の個展を開催。以降各地で個展を開催。河村さんの作品は、色鮮やかな色使いが目を惹き、植物や動物をテーマにした物が多い。

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▲ ぷっくりとした形や色合いが可愛い、秋にピッタリの作品。

東日本大震災、原発事故後、繁栄の脆くも崩壊する様を目の当たりにし、大切な自然、安全、健康、政治などに更に目が行く様になり、自分で安心できる作物を作るきっかけとなる。現在は、自宅近くの畑で持続可能な固定種も多く栽培している。

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▲ 畑で取れた野菜。ある程度の自給を目指し、安心で美味しい野菜や果物を作り、お裾分けの輪を広げ、一緒に喜びたい。

最後に「暮らしの中で、楽しさや温かみを感じてもらえる様な作品を作る事により、片隅を照らす様な事が出来れば」と笑顔で語った。

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作品や畑の事、日々の雑感などを投稿しています。陶器はネオ・エポックさんで販売しています。

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