私とみさえ

私の母は、クレヨンしんちゃんと
サザエさんの弟のカツオが昔から嫌いで、
どちらのアニメもあまり観せてもらえなかった。
大人になってからどうして嫌いなのか訊くと、
「生意気だから」とのことだった。
まぁ否めないなと思った。

30になる今年、
はじめてまともにクレヨンしんちゃんを観た。
しっかりハマった。
私は今、クレヨンしんちゃんが大好きだ。

何故急にクレヨンしんちゃんを観始めたかというと、
ボーっと観れる平和なものを求めていた。
その結果、TVerでなんとなく
本当になんとなーく観始めたのがきっかけだ。
子供の頃は途中まで観ていて
母にチャンネルを替えられてしまっていたので
本当に何の感情も抱かずに観ていたが、
今は違う。
何が違うかというと、
私は、しんちゃんの母“みさえ”への
敬意が心から溢れて止まらないのだ。
みさえは24歳でしんちゃんを産み、
29歳で第二子ひまわりを産んでいる。

みさえ、29、タメやんけ。

驚愕の事実だった。
同い年のみさえは、
5歳という無限体力の男の子を育て、
0歳という赤ちゃんド真ん中の女の子を育て、
家事炊事もがんばり、
シロというワンコのお世話もがんばり、
家計も管理している。

おいおい、いくらアニメとはいえ
私との差、エグくないか?そう思うと
幼稚園バスを逃したしんちゃんを
チャリに乗せて爆走する勇姿に
感服するしかなくなってしまった。

もはや今の私が観ているクレヨンしんちゃんの
主役はしんちゃんではない。
みさえなのだ。
もちろん、しんちゃんは可愛い。
カスカベ防衛隊はみんな可愛い。
シロも大好き、ぶりぶりざえもんも大好きだ。
ただ、1番私が尊敬しているのは、みさえだ。

みさえの頑張りにいつも勇気づけられている。
頑張れ、みさえ
無理はするなよ、みさえ。

今後もみさえから目が離せない。


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